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年賀状を自宅のプリンターで刷ると、色がくすむ、文字がにじむ、印刷位置がずれる、といったつまずきが起きやすくなります。原因の多くは、はがきの種類と「用紙種類」の設定が合っていないことにあります。この記事では、はがき選びからセット、用紙設定、試し刷り、にじみ対策、宛名面の扱いまでを、日本郵便・エプソン・キヤノンの公開情報にそろえて整理します。
結論:用紙設定を「はがき」にするだけで仕上がりが変わる
先に結論です。自宅の年賀状印刷でいちばん効くのは、使っているはがきに合わせてプリンタードライバーの「用紙種類」と「用紙サイズ」を合わせることです。エプソンは、ムラやにじみが出る原因として「対応していない用紙を使っているか、使用している用紙とプリンタードライバーの設定が異なっている可能性がある」と案内し、用紙種類の設定が合っていないと印刷品質が悪くなると説明しています。
もう一点。キヤノンは日本郵便の「インクジェット紙」「インクジェット写真用」年賀はがきについて、通信面(裏面)は通常の郵便はがきとは異なり用紙に加工が施されている、と説明しています。つまり、同じ1枚でも通信面と宛名面で用紙種類の設定を変えるのが本来の使い方です。
作業の流れは次の4つです。
- 手順1:はがきの種類を選ぶ(郵便はがきか、私製のはがき用紙か)
- 手順2:プリンターに正しくセットする(向き・枚数・反り)
- 手順3:用紙種類を設定する(面ごとに変える)
- 手順4:試し刷りで位置を合わせる
手順1:はがきの種類を選ぶ
はがきには規格があります。日本郵便の案内では、通常はがきは長さ14cm〜15.4cm、幅9cm〜10.7cm、重量2g以上6g以内(往復はがきを除く)で、料金は85円です。往復はがきは長さ28cm〜29.6cm、幅9cm〜10.7cm、重量4g〜12gで170円と示されています。私製のはがきについては「はがきは所定の規格内において私製することができますが、その規格を超えるものは第一種郵便物の扱いとなります」と書かれています。市販のはがき用紙を使う場合は、この枠に収まっているかどうかが前提になります(いずれも2026年9月時点の公表内容)。
年賀状用のくじ引番号付き郵便はがきは、日本郵便が例年11月頃に発行しています。紙の面質にちがいがあり、エプソンはインクジェットプリンターで使用できるはがきとして、郵便ハガキ、郵便ハガキ(インクジェット紙)、郵便光沢ハガキ(写真用)/郵便ハガキ(インクジェット写真用)、往復ハガキを挙げています。
顔料インクの機種では使えないはがきがある
見落としやすいのがインクとの相性です。エプソンは、郵便ハガキ(インクジェット写真用)について「顔料系インクジェットプリンター、ビジネスインクジェットプリンター、一部のエコタンク搭載モデルプリンターでは使用できません」と明記しています。顔料系インクジェットプリンターとは、機種名の中に「PX」の文字が入るものと、E-100、E-200を指すと説明されています。写真用の年賀はがきを買う前に、手元の機種名を確認しておくと無駄がありません。
使わないほうがよいはがき
エプソンが「使用できないハガキ」として挙げているものも押さえておくと、紙詰まりを減らせます。厚すぎる・硬すぎるはがき、写真を貼り合わせたものや絵はがき、シールが貼ってあるなど加工されたはがき、折り目の付いた往復はがき、シワや折り目のあるはがき、湿気を含んでいるはがき、角が反っているはがき、裁断のときにできる「かえり(バリ)」があるはがきです。角の反りは、平らな場所に置いて3mm以上あるかどうかが目安とされています。
手順2:プリンターに正しくセットする
紙が決まったら、セットの仕方を整えます。エプソンは印刷時の注意として、はがきをよくさばいてからセットするよう案内しています。さばくと重送を防げること、紙粉が給紙ローラーに付着して給紙が正常にできなくなる可能性があることが理由として挙げられています。キヤノンも年賀はがきについて、裁断時のダスト(白い粉)が付着していると紙詰まりの原因になることがあるため、軽く落としてからセットするよう案内しています。
反りを直してからセットする
反りの直し方は具体的に公開されています。エプソンの案内では、平らな台に用紙を置いて四隅を確認し、定規をあてて3mm以上ある場合は反りを修正してからセットします。修正のしかたは、用紙の端を反りとは反対の方向に丸めて2〜3秒保持する、というものです。四隅を同じように直し、もう一度平らな台で確認してからセットします。片面を印刷したあとは、反対の面を刷る前にも同じ方法で直すよう書かれています。写真用紙は光沢面に傷や汚れをつけないよう丁寧に扱う注意も添えられています。
セットできる枚数の目安
一度に積める枚数にも上限があります。キヤノンが公開している推奨印字設定では、インクジェット写真用(光沢)年賀はがきの積載枚数は20枚、インクジェット年賀はがきは独立インク対応機種で40枚、FINEカートリッジ対応機種で20枚と示されています。つい多めに積みたくなりますが、公表された枚数に収めたほうが給紙のトラブルは減ります。
印刷面の向き
向きは給紙の方式で変わります。エプソンは、前面用紙カセット・用紙カセット・用紙トレイを使うときは印刷面を下にしてセットすると説明しています。専用紙は印刷面がコーティングされているため、誤って裏面に印刷するとインクが吸収されず、にじみや発色の悪さにつながり、プリンター内部が汚れて故障の原因になる恐れがある、とも書かれています。機種ごとの向きは、手元のマニュアルで確かめるのが確実です。
手順3:用紙種類を設定する
ここが仕上がりを分ける工程です。エプソンの手順では、プリンタードライバーの「印刷設定」画面を開き、[基本設定]タブで印刷面に合った[用紙種類]を選び、[基本設定]タブまたは[用紙設定]タブで用紙サイズを「ハガキ」にします。インクジェット紙のはがきなら用紙種類の例として[郵便ハガキ(インクジェット紙)]、インクジェット写真用なら[郵便ハガキ(インクジェット写真用)]や[EPSON 光沢紙]が挙げられています。
キヤノンの案内はさらに具体的です。通信面(裏面)は用紙の種類で[インクジェットはがき(通信面)][インクジェット写真用はがき(通信面)][インクジェットはがき]もしくは[インクジェット官製葉書]を選び、これらがない場合は「プロフォトペーパー」を選ぶよう書かれています。宛名面(表面)は[インクジェットはがき(あて名面)][すべてのはがき(あて名面)]もしくは[はがき]です。面ごとに切り替える点は共通しています。
本体側の用紙設定とそろえる
最近の機種は本体にも用紙設定を持っています。エプソンは、一部の機種では、ドライバーの用紙種類・用紙サイズが本体の設定と異なっている箇所にマークが表示され、クリックして本体の用紙設定を確認し、両方を使うはがきに合わせてそろえるよう案内しています。「設定したのに直らない」ときは、本体側が別の紙のままになっていることがあります。
両面印刷の可否
自動両面印刷を当てにしていると、選べなくて戸惑うことがあります。エプソンには「プリンタードライバーで用紙種類として『郵便ハガキ』を選択すると、両面印刷で『自動』が選べません」という案内があります。年賀状は片面ずつ刷るつもりでいたほうが、段取りを崩さずに済みます。
手順4:試し刷りで位置を合わせる
本番のはがきをいきなり流す前に、試し刷りを挟みます。エプソンは、印刷を始める前に操作パネルにエラー表示が出ていないか、前回プリンターを使ってから、また前回インクカートリッジを交換してから長期間が経っていないかを確認し、そのうえで試し刷りで給紙と印刷結果を確かめる流れをすすめています。しばらく使っていないプリンターでは、色が出ない、印刷がかすれるといった症状が出ることがある、とも書かれています。
試し刷りには、書き損じたはがきや安い用紙を回します。確認したいのは次の3点です。
- 印刷位置:文字や写真が端に寄っていないか、切手枠や郵便番号枠に重なっていないか
- 向き:天地が逆になっていないか、通信面と宛名面を取り違えていないか
- かすれ・スジ:ノズルの目詰まりが疑われる線や欠けが出ていないか
かすれやスジが出る場合は、本番前にノズルチェックとヘッドクリーニングを済ませておくほうが、インクも枚数も無駄になりません。写真データはスマートフォンから取り込むことが多いので、元データがそろっているかも先に確認を。データの取り回しはスマホの写真をバックアップする方法やSDカードの選び方も参考になります。
にじむときの対策
にじみは、紙・設定・乾かし方のどこかでつまずいていることが多い症状です。エプソンは、文字や画像の印刷時にムラやにじみが生じる場合として、対応していない用紙を使っているか、用紙とドライバーの設定が異なっている可能性を挙げ、次のような確認項目を示しています。
- 用紙の相性:印刷面積の大きい原稿を普通紙に刷るとインクがにじむことがあり、専用紙の使用がすすめられている
- 裏表:専用紙は印刷面がコーティングされているため、裏面に刷るとインクが吸収されず、にじみや発色の悪化につながる
- 用紙種類の設定:セットした用紙とドライバーの「用紙種類」を合わせる
- 保管:専用紙は保管方法や環境によって変色やにじみ、ムラが発生する場合がある
刷ったあとの乾かし方
年賀状は枚数が多いぶん、刷ったそばから重ねてしまいがちです。エプソンは、乾燥していない状態で保管するとにじみが発生することがあるとして、印刷面が重ならないように十分乾燥させるよう案内しています。広げる場所がない場合は、15分程度乾燥させたあと、吸湿性のあるコピー用紙などを1枚ずつ間に挟んで重ね、一昼夜(24時間)程度乾燥させる方法が示されています。直射日光に当てない、ドライヤーで乾かさない、という注意も添えられています。
用紙の端が汚れるとき
紙の端に線や汚れが出るときは、反りが関係している場合があります。エプソンは、用紙の四隅が3mm以上反っているとプリンター内部の印字部品に接触して、用紙端の汚れや印刷のぶれ、紙詰まりなどが起こることがあると説明しています。手順2の直し方をもう一度試してから刷り直してみてください。
宛名面の印刷
宛名面は文字が主役なので、写真面と同じ設定のままだと文字がにじみやすくなります。キヤノンは宛名面用に[インクジェットはがき(あて名面)]や[すべてのはがき(あて名面)]といった設定を用意しており、エプソンも印刷面に合った用紙種類を選ぶ前提で手順を示しています。
どちらの面から刷るか
印刷の順番については、メーカーの案内が分かれています。エプソンは「ハガキ印刷時は、『表面(宛名面)』が先に印刷されるようにセットすることをお勧めいたしております」とし、例外としてカラリオMeシリーズ(E-XXX)とフォト光沢ハガキでは、反対に裏面(通信面)を先に印刷することをすすめると書いています。一方キヤノンは、年賀はがきの推奨印字設定のなかで「はがきを印刷する際には、<通信面→宛名面>の順で印刷を行ってください」と案内しています。手元のプリンターのメーカーの案内に合わせるのがいちばん確実です。
どちらの順で刷る場合でも共通するのは、先に刷った面が乾いてから裏返すことです。エプソンは、両面に印刷する場合は印刷面が十分に乾いていることを確認してから裏面に印刷するよう案内しており、一度印刷したはがきは反りが発生する場合があるため、反対面を刷る前に反りを直すよう説明しています。
宛名面に郵便番号枠があるかを確認する
市販のはがき用紙には、宛名面に郵便番号枠が印刷されているものと、そうでないものがあります。たとえばキヤノンの「写真用紙・光沢 ゴールド はがきサイズ」は、備考に「裏面には印刷できません。郵便番号枠は印刷されておらず、郵便はがきとしてはご使用になれません」と明記されています。投函する年賀状なら、郵便はがきを使うか、郵便番号枠つきのはがき用紙を選ぶのが安全です。
使いやすいはがき・用紙
ここからは、メーカー公式ページで現行品として仕様が確認できたはがき・用紙をまとめます。価格は2026年9月時点の目安で、オープン価格の製品は販売店により差があります。順番は用途の広さを基準にした並びです。
1位:エプソン フォト光沢ハガキ KH100PK(郵便番号枠つきの光沢ハガキ)
郵便番号枠つきの光沢ハガキ
- 価格の目安
- 約2,000円前後(2026年9月時点・オープンプライス)
- サイズ
- ハガキ 100×148mm/入数:100枚
- 坪量
- 195g/m²/紙厚:0.23mm
- 白色度
- 90%
写真を主役にした年賀状に向くエプソンの純正ハガキ用紙です。メーカーの説明は「鮮やかな発色の光沢ハガキ。写真にこだわった年賀状の印刷にもおすすめです」で、宛名面に郵便番号枠があると明記されています。エプソンのFAQでは、フォト光沢ハガキは裏面(通信面)を先に印刷することがすすめられている点も覚えておくとよいでしょう。50枚入りのKH50PKもあります。
- サイズ:ハガキ 100×148mm/入数:100枚
- 坪量:195g/m²/紙厚:0.23mm
- 白色度:90%
- 宛名面に郵便番号枠あり
- 価格の目安:約2,000円前後(2026年9月時点・オープンプライス)
2位:エプソン PMマットハガキ KH50PM(光沢を抑えた落ち着いた面質)
光沢を抑えた落ち着いた面質
- 価格の目安
- 693円(税込)
- サイズ
- ハガキ 100×148mm/入数:50枚
- 坪量
- 167g/m²/紙厚:0.23mm
- 白色度
- 97%
和風のデザインや文字中心のレイアウトには、光沢を抑えたマットタイプが合わせやすくなります。メーカーの説明は「光沢のないマットならではの落ち着いた風合いは、風格のある挨拶状などに最適です」。宛名面に郵便番号枠があり、白色度は純正ハガキ用紙のなかでも高めの97%です。
- サイズ:ハガキ 100×148mm/入数:50枚
- 坪量:167g/m²/紙厚:0.23mm
- 白色度:97%
- 希望小売価格:693円(税込)
- 価格の目安:600〜900円前後(2026年9月時点)
3位:エプソン スーパーファイン専用ハガキ MJSP5(文字中心の挨拶状向け)
文字中心の挨拶状向け
- 価格の目安
- 希望小売価格583円(税込)・2026年9月時点
- サイズ
- ハガキ 100×148mm/入数:50枚
- 坪量
- 175g/m²/紙厚:0.21mm
- 白色度
- 93%
文字とイラストだけで作る年賀状や、ビジネス向けの挨拶状に向く用紙です。メーカーの説明は「ビジネス用の挨拶状や、お気に入りの写真などを、落ち着いた質感のハガキにできます」。紙厚0.21mmと今回挙げたなかでは薄めです。100枚入りのKH100SFもあります。
- サイズ:ハガキ 100×148mm/入数:50枚
- 坪量:175g/m²/紙厚:0.21mm
- 白色度:93%
- 宛名面に郵便番号枠あり
- 価格の目安:希望小売価格583円(税込)・2026年9月時点
4位:キヤノン写真はがき・光沢 KH-401(キヤノン機で選びやすい光沢はがき)
キヤノン機で選びやすい光沢はがき
- 価格の目安
- キヤノンオンラインショップ価格1,320円・2026年9月時点
- サイズ
- はがき/入数:100枚
- 坪量
- 185g/m²/紙厚:0.224mm
- ISO白色度
- 99%
キヤノンの用紙検索でカテゴリが「はがき」に分類されている光沢タイプで、用途の欄には「年賀状やポストカードを作る」と記載があります。年賀はがき向け推奨設定の資料にも、用紙の種類の選択肢として「キヤノン写真はがき」の名前が出てきます。備考にTR703が両面非対応である旨の注記があるため、両面を刷る予定なら機種を確認しておきましょう。
- サイズ:はがき/入数:100枚
- 坪量:185g/m²/紙厚:0.224mm
- ISO白色度:99%
- 価格の目安:キヤノンオンラインショップ価格1,320円(税込)・2026年9月時点
5位:エレコム 写真用光沢紙 バリュー 厚手 EJK-VLH50(厚みのあるはがきサイズの光沢紙)
厚みのあるはがきサイズの光沢紙
- 価格の目安
- 700〜900円前後(2026年9月時点・オープン価格)
- サイズ
- 100mm×148mm(はがきサイズ)/入数:50枚
- 紙厚
- 0.26mm/坪量:200g/m²
- 白色度
- 100%
純正以外で厚みのある光沢紙を探すときの選択肢です。メーカーの仕様表では紙厚0.26mm、坪量200g/m²と、今回挙げたなかでもっとも厚い部類にあたります。印字面に触れずに取り出せる「紙つまみ台紙」入りで、2025年7月発売分より原紙を変更している旨の注記があります。用紙タイプは写真用紙のため、郵便に出す年賀状は郵便はがきや郵便番号枠つきの用紙と使い分けてください。
- 用紙サイズ:100mm×148mm(はがきサイズ)/入数:50枚
- 紙厚:0.26mm/坪量:200g/m²
- 白色度:100%
- 価格の目安:700〜900円前後(2026年9月時点・オープン価格)
6位:サンワサプライ インクジェット写真用紙 厚手 はがきサイズ JP-EK5HK(試し刷りにも回しやすい50枚入り)
試し刷りにも回しやすい50枚入り
- 価格の目安
- 参考価格968円・通販では600〜900円前後
- サイズ
- はがきサイズ(100×148mm)/入数:50枚
- 坪量
- 185±10g/m²/厚み:0.225±0.02mm
- 対応
- 染料系・顔料系インク
染料系・顔料系どちらのインクにも対応すると記載されている、はがきサイズの写真用紙です。坪量185±10g/m²、厚み0.225±0.02mmと、純正のはがき用紙に近い厚みです。こちらも写真用紙のため、投函する年賀状には郵便はがきや郵便番号枠つきの用紙と組み合わせて使い分けます。
- サイズ:はがきサイズ(100×148mm)/入数:50枚
- 坪量:185±10g/m²/厚み:0.225±0.02mm
- 対応:染料系・顔料系インク
- 価格の目安:参考価格968円(税込)・通販では600〜900円前後(2026年9月時点)
年末は机まわりの電源をまとめて取る場面も増えます。容量の目安は延長コード・電源タップの安全な使い方で、足元が乱れてきたらデスクの配線整理のやり方もあわせてどうぞ。
よくある質問
年賀はがきの「インクジェット紙」と「インクジェット写真用」は何が違う?
キヤノンの案内では、どちらも通信面(裏面)が通常の郵便はがきとは異なり用紙に加工が施されています。用紙の種類の設定も、インクジェット紙なら[インクジェットはがき(通信面)]、写真用なら[インクジェット写真用はがき(通信面)]のように分かれます。エプソンは、郵便ハガキ(インクジェット写真用)は顔料系インクジェットプリンターなどでは使用できないとしています。写真を主役にするなら写真用、文字が中心ならインクジェット紙が目安です。
通信面と宛名面はどちらから刷ればいい?
メーカーによって案内が異なります。エプソンは表面(宛名面)が先に印刷されるようにセットすることをすすめ、カラリオMeシリーズ(E-XXX)とフォト光沢ハガキは例外として裏面(通信面)を先にすすめています。キヤノンは年賀はがきについて通信面→宛名面の順で印刷するよう案内しています。手元の機種のメーカー案内に合わせてください。いずれの場合も、先に刷った面が十分に乾いてから裏返します。
印刷が乾かないうちに重ねてしまった
にじみが出ることがあります。エプソンは、印刷後に乾燥していない状態で保管するとにじみが発生することがあるとして、印刷面が重ならないように乾燥させる方法を示しています。重ねる必要がある場合は、15分程度乾燥させたあと、吸湿性のあるコピー用紙などを1枚ずつ間に挟んで一昼夜(24時間)程度乾燥させる手順です。直射日光に当てたり、ドライヤーで乾かしたりはしないよう案内されています。
給紙されない・2枚まとめて送られる
はがきをよくさばいてからセットすると重送を防げる、とエプソンは説明しています。キヤノンは裁断時のダスト(白い粉)を軽く落としてからセットするよう案内しています。あわせて、角が3mm以上反っていないか、シワや折り目がないか、積んだ枚数が上限を超えていないかも確認してください。
写真用紙のはがきサイズをそのまま年賀状として出せる?
製品によります。キヤノンの「写真用紙・光沢 ゴールド はがきサイズ」は、備考に「裏面には印刷できません。郵便番号枠は印刷されておらず、郵便はがきとしてはご使用になれません」と明記されています。日本郵便は、はがきは所定の規格内において私製することができ、規格を超えるものは第一種郵便物の扱いになるとしています。投函が前提なら、郵便はがきか、宛名面に郵便番号枠のあるはがき用紙を選ぶのが確実です。
レーザープリンターで年賀はがきは刷れる?
紙の種類を選びます。キヤノンは業務用複合機iR-ADVについて、インクジェット用のはがき(コート紙はがき)には対応しておらず、コーティング加工が紙詰まりや定着不良、故障の原因になる可能性があるとしています。この場合はコーティング加工のない普通紙の年賀はがきを使うよう案内されています。手元の機種の対応用紙を、取扱説明書で確認してから刷ってください。
まとめ
自宅の年賀状印刷でつまずきやすいのは、紙の選び方と用紙種類の設定、そして乾かし方です。順番に整理すると次のようになります。
- はがきは規格が決まっている。通常はがきは長さ14cm〜15.4cm、幅9cm〜10.7cm、重量2g〜6g、料金85円(2026年9月時点・日本郵便の公表値)
- 写真用の年賀はがきは、顔料系インクジェットプリンター(機種名に「PX」が入るもの、E-100、E-200)では使えないとエプソンが案内している
- セット前に、よくさばく・ダストを落とす・四隅の反りを3mm未満に直す
- 用紙種類は通信面と宛名面で切り替える。ドライバーと本体の用紙設定もそろえる
- 試し刷りで位置とかすれを確認してから本番に入る
- 刷ったあとは重ねずに乾かす。重ねるならコピー用紙を挟んで24時間程度
用紙は、写真主体ならエプソン フォト光沢ハガキ KH100PK、落ち着いた面質ならエプソン PMマットハガキ KH50PM、文字中心ならエプソン スーパーファイン専用ハガキ MJSP5、キヤノン機なら キヤノン写真はがき・光沢 KH-401 が選びやすい構成です。設定を1回そろえてしまえば、あとは同じ手順を繰り返すだけです。


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