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ゲーミングヘッドセットを探しはじめると、Razer・HyperX・SteelSeries・ロジクールという4つの名前によく行き当たります。どれも長く続くブランドで、価格帯もラインアップの数も似ているため「結局どこが違うのか」が見えにくく、選ぶ手が止まりがちです。
この記事では、音の良し悪しという主観の話は置いて、各社公式サイトの数値だけで4ブランドを横並びにします。比べるのは、重さ・ドライバー径・接続方式・電池持ち・マイクの形・対応機種の6項目です。価格は2026年9月時点の各社公式ストアと価格.comの表示をもとにした目安です。私たちは製品を手元で試していないため、装着感や音質の感想は書かず、メーカー公表値とその意味の説明にとどめます。
結論:重さとマイクの仕様で選ぶ
4ブランドは音の傾向より、重さとマイクの形で性格が分かれます。長時間かぶるほど重さが効き、マイクは「取り外し式・収納式・跳ね上げ式」のどれかで使い勝手が変わるためです。
- 軽さを優先したい:SteelSeries と ロジクール。公称250g前後、軽いものは210g台から選べます。
- マイクを外して普段使いもしたい:Razer と HyperX。上位モデルは取り外し式のブームマイクです。
- マイクを付けたまま外へ持ち出したい:SteelSeries。イヤーカップの中にマイクを収める方式です。
- 電池の持ちを重視したい:HyperX の上位ワイヤレスが公称値では頭ひとつ抜けています。
- 1万円以下で始めたい:SteelSeries Arctis Nova 1 と ロジクール G321 LIGHTSPEED の価格帯が目安です。
同じ「ゲーミングヘッドセット」でも、重さは210gから367gまで150g以上の開きがあります。500mlのペットボトルが約500gですから、その3分の1ほどの差が頭にかかると考えると、無視できない違いです。
比較の前提
比較を読む前に、数値の意味をそろえておきます。
重さ:ケーブルやマイクを含むかで変わる
各社が出している重量は、測り方がそろっていません。マイクを含む値を出す会社もあれば、本体だけの値を出す会社もあります。たとえばHyperXは本体とブームマイクを分けて公表しています。10g単位の差にこだわりすぎない読み方が現実的です。
ドライバー径:大きいほど良いとは限らない
ドライバーは音を出す部品で、直径はミリメートルで表されます。ゲーミングヘッドセットでは40mm・50mm・53mmあたりが中心です。口径が大きいほど低い音を出しやすい傾向はありますが、ハウジングの設計や取り付け角度でも聞こえ方は変わります。そのまま音質の順位にはならない数値です。
接続方式:2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・有線
ワイヤレスには、USB端子に挿す受信機を使う2.4GHz方式とBluetooth方式があります。多くのメーカーが「ゲームは2.4GHz、通話や音楽はBluetooth」という使い分けを想定しています。有線は3.5mmのアナログ端子とUSB接続の2種類で、3.5mm対応だと据置ゲーム機のコントローラーに直接挿せます。
電池持ち:条件つきの公称値
公称のバッテリー持続時間は、一定の音量やライティング消灯といった条件での測定値です。RGBライトやノイズキャンセリングを使うと短くなるため、上限の目安として比べてください。
対応機種:PS5とXboxは別扱いになりやすい
PlayStationとXboxではワイヤレスの仕組みが異なり、Xbox対応は別モデル・別品番になっていることがあります。据置機で使う予定があるなら、購入前にその品番の対応表を確認しておくと安心です。据置機まわりの設定はPS5で使えるヘッドセットのまとめで手順をたどれます。
4ブランドの傾向をまとめた表
| ブランド | 重さの傾向 | マイクの形 | ソフトウェア | 中心の価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| Razer | 270〜367g(50mmドライバー中心) | 取り外し式ブーム | Razer Synapse | 1.7万〜4.5万円 |
| HyperX | 317〜358g(53mmドライバー中心) | 取り外し式ブーム | HyperX NGENUITY | 1.3万〜2.2万円 |
| SteelSeries | 253〜265g | 収納式(イヤーカップ内) | SteelSeries GG/Arctis Companion | 0.7万〜2.2万円 |
| ロジクール | 210〜240g | 取り外し式/跳ね上げ式 | G HUB | 0.7万〜3.6万円 |
この表は各社公式サイトの公表値から作っています。以降は各ブランドの現行モデルを1〜2機種ずつ取り上げます。もっと多くの候補を横断して見たい場合はゲーミングヘッドセットおすすめ10選もあわせてご覧ください。
Razerの傾向
Razerの現行ヘッドセットは、競技向けの「BlackShark」系と、没入感を打ち出す「Kraken」系に分かれています。仕様面で共通しているのは、50mm級のドライバーと取り外し式のブームマイクです。上位モデルは2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・USB・3.5mmと接続手段を多く持ち、1台で複数の機器を行き来しやすい構成になっています。
いっぽう重量は270〜367gと、4ブランドのなかでは重めの部類です。設定はRazer Synapseで行い、イコライザーや空間オーディオの切り替えをここでまとめて扱います。
1位:Razer BlackShark V3 Pro(多接続対応のワイヤレス上位モデル)
多接続対応のワイヤレス上位モデル
- 価格の目安
- 約4万1,000円〜4万6,000円(2026年9月時点)
- 重量
- 367g(メーカー公表値)
- ドライバー
- 50mm(第2世代 TriForce バイオセルロース)
- 接続
- 2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/USB/3.5mm
- 電池持ち
- 2.4GHz接続で最大70時間。15分の充電で約6時間再生
BlackSharkシリーズの上位機です。公式仕様では第2世代のTriForceバイオセルロース50mmドライバーを積み、接続は2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・USB・3.5mmの4通りに対応します。マイクは取り外し式のHyperClearフルバンド12mmカプセルです。重量は367gで、この記事の8機種では最も重い部類にあたります。
- 重量:367g(メーカー公表値)
- ドライバー:50mm(第2世代 TriForce バイオセルロース)
- 接続:2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/USB/3.5mm
- 電池持ち:2.4GHz接続で最大70時間。15分の充電で約6時間再生
- マイク:取り外し式・HyperClear フルバンド12mm・単一指向性
- 対応機種:PC/PlayStation/Xbox/モバイル(Bluetooth)
- 価格の目安:約4万1,000円〜4万6,000円(2026年9月時点)
詳細はRazer公式のBlackShark V3 Pro製品ページで確認できます。
2位:Razer BlackShark V3 X HyperSpeed(270gのワイヤレス中位モデル)
270gのワイヤレス中位モデル
- 価格の目安
- 約1万7,000円前後(2026年9月時点)
- 重量
- 270g(メーカー公表値)
- ドライバー
- 50mm(第2世代 TriForce)
- 接続
- 2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/USB有線
- 電池持ち
- 2.4GHz接続で最大70時間。15分の充電で約6時間再生
同じBlackSharkでも、こちらは270gまで軽くしたモデルです。ドライバーは第2世代TriForceの50mm、接続は2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・USB有線の3通り。マイクは取り外し式のHyperClearカーディオイド9.9mmです。バッテリーは2.4GHz接続で最大70時間と公表されています。
- 重量:270g(メーカー公表値)
- ドライバー:50mm(第2世代 TriForce)
- 接続:2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/USB有線
- 電池持ち:2.4GHz接続で最大70時間。15分の充電で約6時間再生
- マイク:取り外し式・HyperClear カーディオイド9.9mm
- 対応機種:PC/PlayStation/Xbox/モバイル(品番によって対応が分かれます)
- 価格の目安:約1万7,000円前後(2026年9月時点)
上位機との差は、ノイズキャンセリングの有無やマイクの口径、筐体の素材です。重さを100g近く削りながら電池持ちを保っているのが仕様上の特徴です。
HyperXの傾向
HyperXは53mmという、やや大きめのドライバーを採用するモデルが目立ちます。マイクは取り外し式が基本で、ミュート状態を示すLEDが付く仕様が多く、配信や通話での消し忘れに気づきやすい作りです。金属フレームを使ったモデルが多いぶん重量は317〜358gと重めですが、ヘッドバンドとイヤーパッドに厚みを持たせる方向で設計されています。
もうひとつの特徴が、公称バッテリー持続時間の長さです。上位ワイヤレスでは2.4GHz接続で100時間を超える数値が出ています。設定ソフトはHyperX NGENUITYです。
3位:HyperX Cloud III S Wireless(公称120時間の2.4GHzワイヤレス)
3通りの有線接続に対応した定番機
- 価格の目安
- 約1万3,000円前後(2026年9月時点)
- 重量
- 約317g(マイクを含むメーカー公表値)
- ドライバー
- 53mm(ネオジムマグネット)
- 接続
- 3.5mm/USB-C/USB-A(変換アダプター同梱)
- 周波数特性
- 10Hz〜21kHz
公称120時間の2.4GHzワイヤレス
- 価格の目安
- 約2万2,000円前後(2026年9月時点)
- 重量
- 本体358g/ブームマイク12g/USB受信機4g
- ドライバー
- 53mm(角度付き配置)
- 接続
- 2.4GHzワイヤレス/Bluetooth 5.3。USB-CとUSB-Aに対応
- 電池持ち
- 2.4GHz接続で最大120時間、Bluetooth接続で最大200時間。充電時
Cloudシリーズのワイヤレス上位機です。公式仕様では角度を付けた53mmドライバーを搭載し、2.4GHzワイヤレスとBluetooth 5.3に対応します。重量は本体358g・ブームマイク12g・受信機4gという内訳で公表されています。マイクは取り外し式の10mmブームに加えて本体内蔵のMEMSマイクも備え、2通りの集音方法を切り替えられます。
- 重量:本体358g/ブームマイク12g/USB受信機4g(メーカー公表値)
- ドライバー:53mm(角度付き配置)
- 接続:2.4GHzワイヤレス(USB受信機)/Bluetooth 5.3。USB-CとUSB-Aに対応
- 電池持ち:2.4GHz接続で最大120時間、Bluetooth接続で最大200時間。充電時間は約5時間
- マイク:取り外し式10mmブーム(単一指向性)+内蔵MEMSマイク(全指向性)。ミュートLEDつき
- 対応機種:PC/Mac/PS5/Nintendo Switch/モバイル
- 価格の目安:約2万2,000円前後(2026年9月時点)
仕様をHyperX公式のCloud III S Wireless製品ページで確認できます。
4位:HyperX Cloud III(3通りの有線接続に対応した定番機)
有線のCloud IIIは、53mmのネオジムドライバーを積み、3.5mm・USB-C・USB-A(変換アダプター同梱)の3通りでつなげます。マイクは取り外し式で、ミュート表示のLEDが付きます。周波数特性は10Hz〜21kHzと公表されています。重量はマイクを含めて約317gです。
- 重量:約317g(マイクを含むメーカー公表値)
- ドライバー:53mm(ネオジムマグネット)
- 接続:3.5mm/USB-C/USB-A(変換アダプター同梱)
- 周波数特性:10Hz〜21kHz
- マイク:取り外し式・ミュートLEDつき
- 対応機種:PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/Mac/モバイル
- 価格の目安:約1万3,000円前後(2026年9月時点)
有線なので電池の管理が不要で、3.5mm対応の機器ならそのまま使えます。据置ゲーム機とPCを行き来する使い方と相性のよい構成です。
SteelSeriesの傾向
SteelSeriesのArctisシリーズは、軽さと「収納式マイク」をはっきり打ち出しています。マイクはイヤーカップの中に引き込む方式で、しまえば見た目が普通のヘッドホンに近づきます。外へ持ち出す機会がある人には扱いやすい形です。
重量は253〜265gと軽い部類です。設定はPC向けのSteelSeries GGと、スマートフォンから調整できるArctis Companionアプリに分かれています。なお公式の製品ページにドライバー径の記載がないモデルがあるため、この記事では確認できた項目のみを載せています。
5位:SteelSeries Arctis Nova 5 Wireless(265gで60時間の2.4GHz機)
265gで60時間の2.4GHz機
- 価格の目安
- 約1万6,000円〜2万2,000円
- 重量
- 265g(メーカー公表値)
- 接続
- 2.4GHzワイヤレス/Bluetooth 5.3
- 電池持ち
- 最大60時間
- マイク
- 完全収納式
265gという軽さと60時間のバッテリーを両立させた中位のワイヤレス機です。接続はUSB-C受信機による2.4GHzとBluetooth 5.3で、切り替えながら使えます。マイクは完全収納式で、使わないときはイヤーカップの中へ引き込めます。
- 重量:265g(メーカー公表値)
- 接続:2.4GHzワイヤレス(USB-C受信機)/Bluetooth 5.3
- 電池持ち:最大60時間
- マイク:完全収納式
- 対応機種:PC(Windows 10以降)/Mac/PS5/PS4/Nintendo Switch/携帯ゲーム機(USB-CまたはBluetooth)/モバイル
- ドライバー径:公式の製品ページに記載なし(ネオジムマグネットのカスタム設計と記載)
- 価格の目安:約1万6,000円〜2万2,000円(2026年9月時点。メーカー希望小売価格は2万1,980円)
仕様はSteelSeries公式のArctis Nova 5製品ページに掲載されています。
6位:SteelSeries Arctis Nova 1(253gの3.5mm有線モデル)
253gの3.5mm有線モデル
- 価格の目安
- 約7,000円〜1万1,000円
- 重量
- 253g(メーカー公表値)
- 接続
- 3.5mmアナログ(1本のケーブルで接続)
- マイク
- 完全伸縮式・ClearCast Gen 2 ノイズキャンセリングマイク
- 対応機種
- PC/Mac/Chromebook/PS5/PS4/Xbox/Nintendo
Arctis Nova 1は、3.5mmジャック1本でつなぐ有線モデルです。重量は253gで、この記事の8機種でも軽い側に入ります。マイクは完全伸縮式のClearCast Gen 2です。電池を持たないため、充電の手間や残量を気にせず使えます。
- 重量:253g(メーカー公表値)
- 接続:3.5mmアナログ(1本のケーブルで接続)
- マイク:完全伸縮式・ClearCast Gen 2 ノイズキャンセリングマイク
- 対応機種:PC/Mac/Chromebook/PS5/PS4/Xbox/Nintendo Switch/モバイル/VR
- ドライバー径:公式の製品ページに記載なし
- 価格の目安:約7,000円〜1万1,000円(2026年9月時点。メーカー希望小売価格は1万980円)
3.5mm接続なので、据置ゲーム機のコントローラーに直接挿す使い方ができます。長くかぶっていると側圧が気になってくる場合は、ヘッドセットが蒸れる・痛いときの対策でイヤーパッドの交換方法をまとめています。
ロジクールの傾向
ロジクール(ロジクールG)は、価格帯の幅がいちばん広いブランドです。7,000円台の有線モデルから6万円近いASTRO A50 X LIGHTSPEEDまで並んでいます。重量は210〜240gと軽い製品が多く、布素材のヘッドバンドを使ったモデルが目立ちます。
マイクまわりでは「BLUE VO!CE」という音声処理機能が特徴です。ロジクールが持つマイクブランドBlueの技術で、G HUBからノイズ低減やイコライザーを調整できます。ロジクール内での有線・無線のモデル差はロジクール ゲーミングヘッドセット比較で個別に扱っています。
7位:Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED(50mmグラフェンドライバーの上位機)
50mmグラフェンドライバーの上位機
- 価格の目安
- 約3万2,500円〜3万5,750円(2026年9月時点)
- ドライバー
- 50mm グラフェン
- 接続
- LIGHTSPEEDワイヤレス/Bluetooth/3.5mm有線
- 電池持ち
- 1回の充電で最大50時間
- 無線の到達距
- 最大30m
PRO Xシリーズの上位ワイヤレス機です。50mmのグラフェンドライバーを積み、LIGHTSPEEDワイヤレス・Bluetooth・3.5mm有線の3通りでつなげます。マイクは取り外し式のブームアームで、BLUE VO!CEによるノイズ低減に対応します。イヤーパッドはレザーレットとベロアの2種類が付属します。
- ドライバー:50mm グラフェン
- 接続:LIGHTSPEEDワイヤレス/Bluetooth/3.5mm有線
- 電池持ち:1回の充電で最大50時間
- 無線の到達距離:最大30m
- マイク:取り外し式ブームアーム・単一指向性・BLUE VO!CE対応
- 重量:公式の製品ページに記載が見当たらないため、この記事では数値を載せていません
- 価格の目安:約3万2,500円〜3万5,750円(2026年9月時点)
接続方式の数と電池持ちのバランスが取れた構成で、PCと据置機、スマートフォンをまたいで使う人向けです。
8位:Logicool G321 LIGHTSPEED(210gの軽量ワイヤレス機)
210gの軽量ワイヤレス機
- 価格の目安
- 約8,800円〜9,700円(2026年9月時点)
- 重量
- 210g(メーカー公表値)
- 接続
- LIGHTSPEEDワイヤレス/Bluetooth
- 電池持ち
- 20時間以上
- マイク
- 跳ね上げてミュートする方式・16kHz対応
G321 LIGHTSPEEDは、公称210gという軽さが目立つワイヤレス機です。LIGHTSPEEDワイヤレスとBluetoothに対応し、バッテリーは20時間以上と公表されています。マイクは跳ね上げてミュートできる16kHz対応のブームで、ヘッドバンドとイヤーカップのパッド厚まで公開されています。
- 重量:210g(メーカー公表値)
- 接続:LIGHTSPEEDワイヤレス(2.4GHz)/Bluetooth
- 電池持ち:20時間以上
- マイク:跳ね上げてミュートする方式・16kHz対応
- パッド:ヘッドバンド15mm厚/イヤーカップ21mm厚メモリーフォーム
- ドライバー径:公式の製品ページに記載なし
- 価格の目安:約8,800円〜9,700円(2026年9月時点)
電池持ちは上位機の半分以下なので、長時間つなぎっぱなしにする使い方だと充電の頻度が上がる点は見ておいてください。
価格帯別の選び方
ここまでの仕様を、選ぶ順番に置き換えます。次の4つの手順を上から埋めていくと、候補が2〜3機種まで絞れます。
手順1:予算の上限を決める
1万円以下なら有線、または電池持ち20時間前後のワイヤレスが中心です。1万〜2万円でワイヤレスの選択肢が増え、2万円を超えるとノイズキャンセリングや接続方式の多さといった付加要素が乗ってきます。
手順2:接続方式を決める
PCだけで使うなら2.4GHzワイヤレスで足ります。スマートフォンや携帯ゲーム機でも使いたいならBluetoothを併せ持つモデル、据置ゲーム機のコントローラーに挿したいなら3.5mm対応を選びます。
手順3:重さの上限を決める
1日に何時間かぶるかで上限を決めます。長時間ならおおむね270g以下、短時間なら350g前後まで広げられます。測り方がメーカーで違うため、10g単位ではなく50g単位で見ると判断しやすくなります。
手順4:マイクの形を決める
配信や録音に使うなら、口元へ近づけられる取り外し式・跳ね上げ式のブームが扱いやすい形です。マイクを付けたまま外へ持ち出すなら収納式が向きます。ミュートの操作方法もここで確認しておきます。
用途別のおすすめ
手順1〜4の結果と、この記事の8機種を突き合わせると次のようになります。
| 使い方 | 候補 | 選ぶ理由(仕様上の根拠) |
|---|---|---|
| 接続方式を多く持ちたい | Razer BlackShark V3 Pro | 2.4GHz・Bluetooth・USB・3.5mmの4通りに対応 |
| 2万円以内で軽いワイヤレスがほしい | Razer BlackShark V3 X HyperSpeed | 270gで2.4GHz接続時に最大70時間 |
| 充電の頻度を下げたい | HyperX Cloud III S Wireless | 2.4GHzで最大120時間、Bluetoothで最大200時間 |
| 電池を気にせず有線で使いたい | HyperX Cloud III | 3.5mm・USB-C・USB-Aの3通りに対応 |
| 軽さと電池持ちの両立を狙いたい | SteelSeries Arctis Nova 5 Wireless | 265gで最大60時間、マイクは収納式 |
| 1万円以下で軽い有線がほしい | SteelSeries Arctis Nova 1 | 253gの3.5mm接続、収納式マイク |
| マイクの音を細かく調整したい | Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED | 取り外し式ブームとBLUE VO!CEに対応 |
| とにかく軽い無線を安く試したい | Logicool G321 LIGHTSPEED | 210gでLIGHTSPEEDとBluetoothの両対応 |
よくある質問
RazerとHyperXはどちらを選べばよいですか
仕様の上での違いは、重さとバッテリーの公称値です。Razerの上位機は接続方式が4通りと多く、重量は270〜367g。HyperXの上位ワイヤレスは2.4GHzで最大120時間が特徴です。接続の幅を取るならRazer、充電の頻度を下げたいならHyperXという整理ができます。
SteelSeriesとロジクールの違いは何ですか
いちばん分かりやすいのはマイクの形です。SteelSeriesはイヤーカップに引き込む収納式、ロジクールは取り外し式か跳ね上げ式が中心です。重量はどちらも210〜265gと軽い側です。価格帯の幅はロジクールのほうが広く、7,000円台から6万円近いモデルまで並びます。
ドライバー径が大きいほど音は良くなりますか
口径だけで音質は決まりません。ハウジングの容積、取り付け角度、素材、イヤーパッドの密閉度といった要素が組み合わさって聞こえ方が決まります。仕様表の口径は、そのモデルの設計方針を読む手がかりとして見るのが現実的です。
ワイヤレスの遅延はゲームに影響しますか
各社とも、ゲーム用の2.4GHz接続では遅延を抑える設計だと説明しています。いっぽうBluetoothは通話や音楽向けの通信方式のため、同じ製品でも2.4GHzより遅れが出やすくなります。ゲーム中は付属の受信機、移動中はBluetoothという使い分けが想定された作りです。
PS5やNintendo Switchでも使えますか
3.5mm接続に対応していれば、コントローラーに挿して使える場合が多くなります。ワイヤレスならUSB受信機が据置機のUSB端子で動作するかが条件です。とくにXboxは仕組みが異なり、対応モデルが別品番のことがあります。購入前に品番の対応表を確認してください。
ソフトウェアは入れないと使えませんか
基本的な再生や通話は、ソフトウェアを入れなくても動作するモデルがほとんどです。イコライザーやマイクのノイズ低減、ライティングを変えたいときに、Razer Synapse・HyperX NGENUITY・SteelSeries GG・G HUBといった各社のソフトを使います。
まとめ
4ブランドを公表値だけで並べると、性格の違いがはっきり出ます。Razerは接続方式の多さと50mm級ドライバー、HyperXは53mmドライバーと長いバッテリー、SteelSeriesは250〜265gの軽さと収納式マイク、ロジクールは210g台からの軽さと価格帯の広さが仕様上の持ち味です。
選ぶときは、予算の上限、接続方式、重さの上限、マイクの形という順番で条件を絞ると、候補が2〜3機種まで減ります。価格は2026年9月時点の目安で、販売店やセールの時期によって変わります。仕様も改訂されることがあるため、購入前には各社公式サイトの仕様表で最新の値を確認してください。


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