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Wi-Fiが遅いとき、いきなりルーターを買い替えるのはおすすめしません。遅さの原因は「回線側」「Wi-Fi側」「つないでいる機器側」の3つに分かれていて、どれが犯人かを先に切り分けないと、買い替えても同じ速度のままということが起こるからです。
この記事では、有線で測って回線かWi-Fiかを分けるところから始めて、帯域の切り替え・置き場所・接続台数・チャンネルまで、費用ゼロでできる順に手順をまとめました。最後に、それでも足りないときの買い替え候補を、メーカー公表値と価格の目安つきで並べています。
結論:まず有線で測って回線かWi-Fiかを分ける
結論から書くと、やることはこの順番です。
- LANケーブルでパソコンとルーターを直接つなぎ、速度を測る
- 有線が速くてWi-Fiが遅いなら、5GHz帯に切り替える
- ルーターの置き場所を変える
- 使っていない機器の接続を切る
- チャンネルを自動に戻す、または変える
- ここまでで変わらなければ、回線かルーター本体を見直す
理由はかんたんで、有線の速度が「そのお宅の回線の上限」だからです。有線で20Mbpsしか出ないのにWi-Fiだけ速くなることはありません。逆に有線で500Mbps出ているのにWi-Fiが30Mbpsなら、遅さの原因はWi-Fi側にあると絞り込めます。1本目の測定で、残りの作業が半分に減ります。
なお、オンラインゲームでカクつく・敵の動きが飛ぶといった症状は、速度そのものより遅延(ping)やパケットロスが効いています。そちらはゲームがラグいときの直し方で切り分け方をまとめているので、ゲーム中の症状が主な悩みならそちらも合わせて読んでください。
遅くなる原因は大きく5つ
手順に入る前に、何を疑っているのかを表にしておきます。上から順に、確認が簡単で効果が出やすいものです。
| 原因 | 起きやすい状況 | 確認・対処 |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯につながっている | スマホは速いのにノートPCだけ遅い | 5GHz帯のSSIDに接続し直す |
| 電波が届いていない | ルーターと別の階・壁をまたぐ | 置き場所を変える/中継機・メッシュ |
| 台数が多すぎる | 家族全員が同時に動画を見る時間帯 | 使っていない機器を切る/上位機に替える |
| チャンネルが混んでいる | 集合住宅、夜だけ遅い | 自動選択に戻す/チャンネルを変える |
| 回線側が遅い | 有線でも遅い、夜だけ極端に落ちる | 再起動、接続方式・プランの見直し |
手順1:有線でつないで測る
最初にやるのは、LANケーブルでの測定です。ルーターのLANポートとパソコンをケーブルでつなぎ、Wi-Fiを一度オフにしてから速度測定サイトで下り速度を測ります。そのあとケーブルを外し、同じパソコンをWi-Fiにつないでもう一度測ります。この2つの数字を比べるのが目的です。
測るときのコツは3つあります。ひとつ目は、同じ時間帯に2〜3回測って平均を見ること。回線速度は時間帯で大きく動くので、1回の数字で判断すると読み違えます。ふたつ目は、測定中はほかの端末の動画やダウンロードを止めること。三つ目は、有線のときのケーブルを確認することです。1Gbpsで使うならカテゴリ5e以上、10Gbpsの契約や機器で使うならカテゴリ6A以上が目安になります。古い平たいケーブルを使い回している場合、ここが上限になっていることがあります。
結果の読み方はこうです。
- 有線も遅い:回線側かルーター本体の問題。「それでも遅いとき」へ進む
- 有線は速い・Wi-Fiだけ遅い:Wi-Fi側の問題。手順2〜5で改善する見込みが高い
- 特定の1台だけ遅い:その機器側の問題。ドライバー更新や省電力設定を確認する
3つ目に当てはまったときは、Windowsなら「設定」→「ネットワーク & インターネット」→「Wi-Fi」で接続中のネットワークの情報を確認できます。ネットワークアダプターの省電力設定が効いていて速度が伸びない例もあるので、デバイスマネージャーからアダプターのプロパティも見ておくと早いです。
手順2:5GHzに切り替える
Wi-Fiだけ遅いときに、いちばん効きやすいのがこれです。Wi-Fiには2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯があり、速度の上限がまるで違います。
| 帯域 | 速度の上限 | 届きやすさ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 2.4GHz帯 | 低い(機種により574Mbps前後) | 壁や床に強く遠くまで届く | ほかの機器や近所のWi-Fiと重なりやすい |
| 5GHz帯 | 高い(機種により2402Mbps前後) | 2.4GHzより届きにくい | 気象レーダー検知で一時的に切り替わることがある |
| 6GHz帯 | 高い(機種により2402Mbps前後) | 5GHzと同程度かやや届きにくい | 屋内限定。対応機器がまだ少ない |
数値はNEC Aterm WX5400T6の仕様にある公表値です。同じルーターでも、つなぐ帯域を変えるだけで上限が4倍以上変わることがわかります。
切り替え方は、スマホやパソコンのWi-Fi一覧から5GHz帯のSSIDを選び直すだけです。SSIDの見分け方は機種によって違い、末尾のアルファベットで分けているもの、名前に「5G」「2G」と入っているものがあります。ルーター本体のラベルか取扱説明書に、どちらが5GHz帯かが書いてあるので、そこで確認するのが確実です。
ここで迷いやすいのが「SSIDを1つにまとめるか、分けたままにするか」です。Appleは推奨設定として、すべての周波数帯で「1つの固有の名前」を使うことを挙げていて、2.4GHzと5GHzで別の名前を付けた場合は「デバイスから安定して接続できなくなるおそれ」があるとしています。近年のルーターはバンドステアリング(機器ごとに自動で帯域を振り分ける機能)を持っているので、基本はまとめておき、うまく5GHzに移らない機器がある場合だけ分ける、と考えると整理しやすいです。
なお、2.4GHz帯は無線LAN以外の機器も使う帯域で、集合住宅では近所の電波とも重なりやすい場所です。壁をまたぐ部屋では2.4GHz、ルーターと同じ部屋では5GHz、と機器ごとに使い分けるのが実用的です。
手順3:ルーターの置き場所を変える
電波は目に見えないので後回しにされがちですが、置き場所の効果はあなどれません。押さえるのは次の4点です。
- 床に直置きしない:電波は下方向にも広がるため、床置きだと半分が無駄になります。腰から目の高さくらいの台の上に置きます
- 家の中央寄りに置く:端の部屋に置くと、反対側の部屋が一気に不利になります
- 金属・水のそばを避ける:スチール棚の中、冷蔵庫の裏、水槽の陰は電波が通りにくくなります
- 閉じた収納に入れない:テレビ台の扉付き収納やルーター用ボックスは、見た目は片づきますが電波と放熱の両方に不利です
「回線の引き込み口がその場所にしかない」という家は多いはずです。その場合は、ルーターを動かすのではなく、LANケーブルを延ばして電波を出す位置だけを変える方法があります。壁のLANポートが各部屋にある住宅なら、そこを使うのが最短です。
2階建て・3階建てで階をまたぐ場合は、置き場所の工夫だけでは限界があります。そのときは中継機かメッシュを足す段階に入ります(「それでも遅いとき」で扱います)。
手順4:つないでいる台数を減らす
いまのWi-Fiルーターには「推奨環境」として接続台数の目安が公表されています。たとえばバッファローのWSR-3000AX4Pは端末18台、WSR3600BE4Pは端末21台、WSR-5400AX6Pは端末63台が目安です。同じメーカーの同じ世代でも、これだけ差があります。
台数は思っているより増えています。スマホ・パソコン・タブレットに加えて、テレビ、ゲーム機、スマートスピーカー、ロボット掃除機、エアコン、照明、見守りカメラ。ひとり暮らしでも10台を超えることは珍しくありません。
やることは2つです。
- ルーターの設定画面で接続中の機器一覧を開き、身に覚えのない機器や使っていない機器を切る
- 常時つながらなくていい機器(プリンター、予備のタブレットなど)は、使うときだけつなぐ運用に変える
身に覚えのない機器が並んでいたら、パスワードの見直しも合わせて行ってください。暗号化方式はWPA3、またはWPA2/WPA3の移行モードが推奨されています。古いWEPやTKIPが選ばれたままなら、速度にも安全性にも不利です。
接続が不安定な機器がBluetooth機器だった、というケースもあります。イヤホンやマウスが切れる症状が混ざっているなら、Bluetoothがつながらないときの直し方のほうが近道かもしれません。
手順5:チャンネルを変える
Wi-Fiの各帯域は、さらに細かいチャンネルに分かれています。集合住宅で夜だけ遅いといった症状は、近所のルーターと同じチャンネルが混み合っているのが原因のことがあります。
基本は自動選択のままにしておくのがおすすめです。Appleも推奨設定として、自動選択なら「ルーターが最適なWi-Fiチャネルを自動で選ん」でくれるとしています。手動で固定したまま忘れている場合は、いったん自動に戻すだけで改善することがあります。
そのうえで手動で調整するなら、次の点を押さえます。
- 2.4GHz帯:1・6・11チャンネルが互いに重なりにくい組み合わせです。近所と別の番号を選びます
- 5GHz帯:W53・W56のチャンネルは気象レーダーなどを避けるDFSという仕組みが働きます。バッファローの解説によると、レーダー波を検知すると監視のための待機時間が入ります。数分おきに切れる症状が出るなら、DFS対象外のW52に固定すると安定することがあります
- 6GHz帯:バッファローの解説では、6GHz帯は「レーダー波は利用されていないため、DFSの待機時間による通信切断は発生せず」とされています。対応機器があるなら有力な逃げ場です
設定画面の場所はメーカーごとに違いますが、ブラウザでルーターの管理画面を開き、無線設定・詳細設定のあたりにチャンネル項目があります。変更後は各機器がつなぎ直すまで少し時間がかかるので、すぐに判断せず数分待ってから測り直してください。
それでも遅いとき(回線の見直し)
手順1で「有線でも遅い」だった場合、または手順5まで試して変わらない場合は、Wi-Fiより手前を疑います。
まず再起動。ONU(回線終端装置)とルーターの電源を抜き、1〜2分待ってからONU→ルーターの順に入れ直します。長期間入れっぱなしの機器は、これだけで戻ることがあります。
次に接続方式。夜間だけ極端に遅い場合、混雑しやすい接続方式のままという可能性があります。契約中のプロバイダがIPv6での接続(IPoE方式)に対応しているか、ルーターがその方式に対応しているかを確認してください。対応していても設定が有効になっていない例があります。
住宅の配線方式も影響します。集合住宅で各戸まで電話線で配るVDSL方式の場合、契約が1Gbpsでも実際の上限はそれよりずっと低くなります。この場合はWi-Fi機器を替えても伸びないので、建物の配線方式を管理会社に確認するのが先です。
中継機とメッシュは、電波が届かない部屋を救う手段です。中継機は親機の電波を受けて中継する追加機器で、安く始められる反面、置き場所を誤ると速度が半減します。メッシュは複数台で1つのネットワークを作る仕組みで、移動しても接続が切り替わりやすいのが利点です。バッファローとNECの現行機はWi-Fi EasyMeshという共通規格に対応しているので、同じ規格同士なら組み合わせやすくなっています。ゲーム向けの機能で選びたい場合はゲーミングルーターは必要?選び方とおすすめも参考になります。
買い替えるならこれ
ここからは買い替えの候補です。価格はいずれも2026年9月時点の目安で、スペックはメーカー公表値です。選ぶ基準は「家の広さと台数」「回線の契約速度」の2つで、契約が1Gbpsなら10Gbps対応ポートは不要です。
1位:バッファロー WSR-5400AX6P(4LDKまで見られる定番)
4LDKまで見られる定番
- 価格の目安
- 約1万5千円前後(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
- 最大速度
- 5GHz帯 4803Mbps/2.4GHz帯 573Mbps
- 有線
- 1Gbps LAN×4、1Gbps WAN×1
- 推奨環境
- 戸建て3階建て・マンション4LDK・端末63台
戸建て3階建て・マンション4LDK・端末63台までを推奨環境とするWi-Fi 6ルーターです。5GHz帯の上限が4803Mbpsと高く、家族で同時に使う家庭でまず候補に挙がります。有線ポートはすべて1Gbpsなので、1Gbps契約の家に過不足なく合います。台数が多い家で迷ったら、ここから見るのが手堅い選択です。
- 規格:Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
- 最大速度:5GHz帯 4803Mbps/2.4GHz帯 573Mbps
- 有線:1Gbps LAN×4、1Gbps WAN×1
- 推奨環境:戸建て3階建て・マンション4LDK・端末63台
- メッシュ:Wi-Fi EasyMesh対応
- 価格の目安:約1万5千円前後(2026年9月時点)
2位:バッファロー WSR-3000AX4P(1万円以下から始める1台)
1万円以下から始める1台
- 価格の目安
- 約9千〜1万円(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
- 最大速度
- 5GHz帯 2401Mbps/2.4GHz帯 573Mbps
- 有線
- 1Gbps LAN×3、1Gbps WAN×1
- 推奨環境
- 端末18台
Wi-Fi 6対応で、推奨環境は端末18台。ひとり暮らしや2人暮らしで、古いWi-Fi 5ルーターから乗り換える最初の1台に向きます。5GHz帯は2401Mbpsで、動画とオンライン会議が中心なら十分な上限です。EasyMeshにも対応しているので、あとから中継機を足して広げる余地も残ります。
- 規格:Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
- 最大速度:5GHz帯 2401Mbps/2.4GHz帯 573Mbps
- 有線:1Gbps LAN×3、1Gbps WAN×1
- 推奨環境:端末18台
- メッシュ:Wi-Fi EasyMesh対応
- 価格の目安:約9千〜1万円(2026年9月時点)
3位:バッファロー WSR3600BE4P(Wi-Fi 7の入り口)
Wi-Fi 7の入り口
- 価格の目安
- 約1万2千〜1万4千円(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域
- 2.4GHz/5GHz
- 最大速度
- 5GHz帯 2882Mbps/2.4GHz帯 688Mbps
- 有線
- 1Gbps LAN×3、1Gbps WAN×1
2025年5月発売のWi-Fi 7対応モデルで、2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンド構成です。6GHz帯は持たないぶん価格が抑えられていて、Wi-Fi 7対応スマホを使い始めた人が最小の出費で規格を合わせるのに向きます。推奨環境は戸建て3階建て・マンション4LDK・端末21台です。
- 規格:Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域:2.4GHz/5GHz
- 最大速度:5GHz帯 2882Mbps/2.4GHz帯 688Mbps
- 有線:1Gbps LAN×3、1Gbps WAN×1
- 推奨環境:戸建て3階建て・マンション4LDK・端末21台
- メッシュ:Wi-Fi EasyMesh対応
- 価格の目安:約1万2千〜1万4千円(2026年9月時点)
4位:NEC Aterm WX5400T6(6GHz帯に逃がせるWi-Fi 6E機)
6GHz帯に逃がせるWi-Fi 6E機
- 価格の目安
- 約2万円前後(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)
- 対応帯域
- 2.4GHz/5GHz/6GHz(屋内限定)
- 最大速度
- 6GHz帯 2402Mbps/5GHz帯 2402Mbps/2.4GHz帯 57
- 有線
- 1Gbps LAN×4、1Gbps WAN×1
2.4GHz帯・5GHz帯に加えて6GHz帯(屋内限定)を持つWi-Fi 6Eルーターです。6GHz帯はDFSによる待機が発生しないため、近所のWi-Fiが多い集合住宅で「混雑から逃がす帯域」として使えます。有線はWAN・LANとも1Gbpsで、メッシュの親機・中継機のどちらとしても使えます。
- 規格:Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)
- 対応帯域:2.4GHz/5GHz/6GHz(屋内限定)
- 最大速度:6GHz帯 2402Mbps/5GHz帯 2402Mbps/2.4GHz帯 574Mbps
- 有線:1Gbps LAN×4、1Gbps WAN×1
- メッシュ:親機・中継機として利用可能
- 価格の目安:約2万円前後(2026年9月時点)
5位:NEC Aterm 7200D8BE(10Gbps契約に合わせる1台)
10Gbps契約に合わせる1台
- 価格の目安
- 約3万円前後(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域
- 2.4GHz/5GHz
- 最大速度
- 5GHz帯 5764Mbps/2.4GHz帯 1376Mbps
- 有線
- 10Gbps WAN×1、2.5Gbps LAN×1、1Gbps LAN×3
WANポートが10Gbps、LAN側に2.5Gbpsポートを持つWi-Fi 7ルーターです。10Gbpsや5Gbpsの回線を契約していて、有線側で頭打ちになっている家に向きます。5GHz帯の上限は5764Mbps、2.4GHz帯は1376Mbpsで、デュアルバンド構成のなかでは上位の数値です。回線が1Gbpsのままなら、この性能は持て余します。
- 規格:Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域:2.4GHz/5GHz
- 最大速度:5GHz帯 5764Mbps/2.4GHz帯 1376Mbps
- 有線:10Gbps WAN×1、2.5Gbps LAN×1、1Gbps LAN×3
- メッシュ:親機・中継機として利用可能
- 価格の目安:約3万円前後(2026年9月時点)
6位:バッファロー WXR9300BE6P(6GHz帯まで使うトライバンド機)
6GHz帯まで使うトライバンド機
- 価格の目安
- 約2万8千円前後(2026年9月時点)
- 規格
- Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域
- 2.4GHz/5GHz/6GHz
- 最大速度
- 6GHz帯 5764Mbps/5GHz帯 2882Mbps/2.4GHz帯 68
- 有線
- 10Gbps×1、1Gbps×4
6GHz・5GHz・2.4GHzの3帯域に対応し、10Gbps対応ポートも備えたWi-Fi 7の上位モデルです。外部アンテナ6本を持ち、台数が多い家や階をまたぐ間取りを1台でカバーしたい場合の選択肢になります。EasyMesh対応なので、あとから同規格の機器を足して広げることもできます。価格は上がるので、いまの不満が「広さ」と「台数」の両方にある家向けです。
- 規格:Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
- 対応帯域:2.4GHz/5GHz/6GHz
- 最大速度:6GHz帯 5764Mbps/5GHz帯 2882Mbps/2.4GHz帯 688Mbps
- 有線:10Gbps×1、1Gbps×4
- アンテナ:外部アンテナ6本
- メッシュ:Wi-Fi EasyMesh対応
- 価格の目安:約2万8千円前後(2026年9月時点)
よくある質問
ルーターは何年で買い替えるべきですか?
年数で機械的に決める必要はありませんが、判断材料は2つあります。ひとつはWi-Fiの規格で、Wi-Fi 5(11ac)世代のままなら、5GHz帯の上限も同時接続の効率も現行機に届きません。もうひとつはメーカーのサポート状況で、ファームウェア更新が終了した機種は安全面で不利になります。速度に不満があり、かつどちらかに当てはまるなら、買い替えを検討する段階です。
中継機とメッシュはどちらがいいですか?
届かない部屋が1つだけで、予算を抑えたいなら中継機。家全体で場所によってつながりが変わる、移動しながら使うことが多いならメッシュが向きます。中継機は親機と子機の中間に置くのが基本で、電波が弱い場所に置くと弱い電波をそのまま広げることになり、期待した効果が出ません。
スマホは速いのにパソコンだけ遅いのはなぜですか?
その1台だけの問題である可能性が高いです。まず接続している帯域を確認し、2.4GHz帯なら5GHz帯に変えてみてください。それでも変わらなければ、無線LANアダプターのドライバー更新、省電力設定の解除、ネットワークの設定リセットの順に試します。古いノートPCでは、内蔵アダプター自体がWi-Fi 4やWi-Fi 5世代で上限が低いこともあります。
速度測定の数字はどれくらい出ていれば十分ですか?
用途によります。動画視聴やWeb閲覧、オンライン会議は、想像よりずっと低い速度で成立します。一方で大容量のゲームのダウンロードや、複数人が同時に高画質の動画を見る家庭では、速度がそのまま待ち時間に響きます。数字を追うより、「有線とWi-Fiの差」「時間帯による差」という2つの比較で判断したほうが、原因にたどり着きやすくなります。
Wi-Fi 7のルーターに替えれば速くなりますか?
速くなる場面は限られます。Wi-Fi 7の性能を引き出すには、つなぐ側の機器もWi-Fi 7に対応している必要があり、さらに回線の契約速度が上限になります。1Gbps契約で、手持ちの機器がWi-Fi 6世代までなら、体感が大きく変わらない可能性が高いです。まずは手順1〜5の切り分けを済ませ、それでも足りない理由がはっきりしてから検討するのが順当です。
まとめ
Wi-Fiが遅いときは、原因を決めつけずに上から順に切り分けるのが近道です。最初にLANケーブルで測って回線かWi-Fiかを分け、Wi-Fi側なら5GHz帯への切り替え、置き場所、接続台数、チャンネルの順に見直します。ここまでは費用がかかりません。
それでも足りないときに、初めて機器の買い替えや回線の見直しに進みます。買い替えでは、家の広さと台数に合った推奨環境の機種を選び、契約が1Gbpsなら10Gbps対応ポートに費用をかけない、という線引きをすると無駄が出ません。届かない部屋が問題なら、上位機よりメッシュや中継機のほうが効くこともあります。
まずは手順1のケーブル1本から始めてみてください。数字が2つ出れば、次にやるべきことは自動的に決まります。
家の機器の自動化をこれから始めるなら、買う順番からまとめています。
→ スマートホームの始め方|最初に買う物と順番
電波が家の隅まで届かない場合は、メッシュWi-Fiという選択肢があります。
→ メッシュWi-Fiとは?中継機との違いと選び方
スマート機器がつながらないときは、2.4GHzの確認から始めてください。
→ スマートホーム機器がつながらないときの対処|Wi-Fiと設定
プリンターが急に印刷できなくなったときは、確認の順番があります。
→ プリンターがWi-Fiにつながらないときの対処|順番に確認する


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