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パソコンのスピーカーは、数千円のものから数万円のものまで幅があります。見た目が似ていても、つなぐ端子・置ける大きさ・サブウーファーの有無がまるで違い、「買ったけれど机に置けない」「端子が合わなくて鳴らせない」といったつまずきが起こりがちです。
この記事では、接続方式と置き場所から候補を絞る方法を整理し、2026年9月時点で国内で販売されている現行モデルを紹介します。私たちは紹介する製品を手元で鳴らしてはいないため、聞こえ方の感想ではなく、メーカー公表のスペックと構造の違いで比べています。
結論:机の広さと接続端子で決める
先に結論をまとめます。PCスピーカー選びで最初に決めるのは「机のどこに、どれくらいの大きさのものを置けるか」と「パソコン側にどの端子が空いているか」の2つです。音の傾向やブランドを比べるのは、この2つが決まってからで間に合います。
- モニター横に細長い隙間しかない:幅80〜130mm程度の小型2.0ch。3,000〜6,000円の価格帯に選択肢が集まっています
- モニターの下に横長の空きがある:サウンドバー型。1台で左右がまとまるため配線が少なくて済みます
- 机の下に箱を置ける:サブウーファー付きの2.1ch。低音を別の筐体に任せる分、机の上の2本を小さくできます
- 音の輪郭をはっきりさせたい:モニタースピーカーと呼ばれる種類。奥行きが180mm前後と大きめなので、置き場所を先に測っておきます
端子については、3.5mmステレオミニ端子が空いていれば選択肢がもっとも広く、空いていない場合はUSB接続かBluetooth接続に絞られます。用途別の目安は次のとおりです。
| こんな人に | 候補の方向性 | 価格の目安(2026年9月時点) |
|---|---|---|
| とにかく安く音を出したい | 3.5mm接続の小型2.0ch | 約3,500〜5,500円 |
| 端子が埋まっている・ノートPCで使う | USB-C接続+Bluetooth対応 | 約5,000〜10,000円 |
| 映画やゲームの低音がほしい | サブウーファー付き2.1ch | 約6,500〜16,000円 |
| 音楽制作や動画編集でも使う | モニタースピーカー | 約15,000〜25,000円 |
PCスピーカーの接続方式
PCスピーカーの接続方式は大きく4つです。どれか1つしか使えない製品もあれば、3系統を切り替えられる製品もあります。
3.5mmステレオミニ(アナログ)
もっとも古くからある方式で、丸い穴に細いプラグを差し込みます。パソコン側のイヤホン端子やヘッドホン端子にそのまま挿せるため、対応するスピーカーの数が多く、価格も抑えやすいのが特長です。音の信号はパソコン内蔵のサウンド回路で作られるので、パソコン側の性能がそのまま出ます。
USB接続(USB-A/USB-C)
USBケーブル1本で電源と音声をまとめて送る方式です。音をデジタルのままスピーカー側に渡し、スピーカー内部の回路で音に変えるため、パソコン内蔵のサウンド回路を経由しません。デスクトップでもノートでも同じように使え、電源用のACアダプターが不要になる製品もあります。ただしUSB-C接続に対応した製品は、パソコン側にUSB-C端子が要ります。
Bluetooth(無線)
ケーブルを使わず、パソコンやスマートフォンと無線でつなぐ方式です。机の上のケーブルを減らせるほか、同じスピーカーをスマートフォンと共用しやすくなります。一方で、無線区間での処理が入るぶん音と映像のずれ(遅延)がわずかに生じます。動画視聴や音楽再生では気になりにくい一方、音のタイミングが重要な対戦ゲームでは有線接続かヘッドセットのほうが向きます。
光デジタル(S/PDIF)とHDMI経由
光デジタル端子は、テレビやAV機器側でよく使われてきた方式です。パソコン向けのスピーカーでは搭載例が少なく、2026年9月時点で一般的な価格帯の製品を光デジタルだけでつなぐのは選択肢が限られます。またHDMIケーブルでモニターにつないでいる場合、映像と一緒に音声もモニター側へ送られます。モニターにスピーカーが内蔵されていればそのまま鳴りますが、外付けスピーカーに切り替えるには、パソコン側で出力先を選び直す操作が要ります。
選び方(サイズ・出力・2.1ch・機能)
サイズは「幅」より「奥行き」を測る
モニター横に置く場合、幅と同じくらい効いてくるのが奥行きです。奥行き100mm前後の小型モデルならモニターの台座の横に収まりやすく、180mm前後のモニタースピーカーは奥行きの浅い机だと前にはみ出します。買う前に、モニターの台座からデスク手前までの距離をメジャーで測っておくと迷いません。
出力(W)の見方
カタログに書かれるワット数には、連続して出せる「RMS出力」と、瞬間的な「ピーク出力」の2種類があります。同じ製品でも、ピーク出力はRMS出力の2倍前後の数字になることが多く、メーカーによってどちらを大きく載せるかが違います。比べるときはRMS同士、ピーク同士で並べると実態に近い比較になります。なお机の上で1人が聞く用途では、RMSで3W程度でも音量が足りないことは多くありません。数字の大きさは、部屋を満たす音量が出せるかどうかの目安と考えておくとよいでしょう。
2.0chと2.1chの違い
2.0chは左右2本だけの構成、2.1chはそこに低音専用のサブウーファーを足した構成です。低い音は波長が長く、小さな筐体では鳴らしにくいという物理的な事情があるため、低音を厚くしたい場合は箱の大きいサブウーファーを別に置く2.1chが有利になります。ただしサブウーファーの置き場所(多くは机の下)と、電源・ケーブルの取り回しが増える点は考慮が要ります。デスクの配線整理とあわせて計画すると、あとで困りにくくなります。
あると便利な機能
- 手元のダイヤル・ノブ:音量をすぐ変えられます。スピーカー本体の背面にしかつまみがない製品は、日常的な操作がしづらくなります
- ヘッドホン出力:スピーカー側に挿し替えるだけで切り替えられます
- 複数入力の切り替え:パソコンとゲーム機、スマートフォンを1台で使い分けられます
- RGBライティング:見た目の要素です。消灯できるかどうかを確認しておくと、仕事用と兼ねるときに扱いやすくなります
手ごろな価格のおすすめ
1位:ロジクール Z150(3.5mmにつなぐだけの定番2.0ch)
3.5mmにつなぐだけの定番2.0ch
- 価格の目安
- 約3,600〜4,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0ch(2chスピーカー)
- 出力
- RMS 3W/ピーク6W(メーカー公表値)
- 接続
- 3.5mmステレオミニ入力×2、ヘッドホン出力あり
- 電源
- AC
3.5mmステレオミニ端子に挿すだけで使える、構成をできるだけ削ったモデルです。入力を2系統持ち、本体前面にヘッドホン端子と音量つまみがあります。出力はメーカー公表でRMS 3W・ピーク6Wと控えめですが、机の前で1人が聞く用途では不足しにくい水準です。電源はACアダプターを使うため、USB端子を1つも消費しない点は環境によっては利点になります。
- タイプ:2.0ch(2chスピーカー)
- 出力:RMS 3W/ピーク6W(メーカー公表値)
- 接続:3.5mmステレオミニ入力×2、ヘッドホン出力あり
- 電源:AC
- 本体サイズ:約84.5×151×76mm(幅×高さ×奥行き)/約583g
- 価格の目安:約3,600〜4,000円(2026年9月時点)
2位:オーディオテクニカ AT-SP95(幅80mmの縦長でモニター横に収まる)
幅80mmの縦長でモニター横に収まる
- 価格の目安
- 約4,900〜5,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0ch(2chスピーカー)
- 出力
- 2W+2W(最大4W・メーカー公表値)
- 接続
- 3.5mmステレオミニ入力、電源はUSB Type-A
- サイズ
- 高さ180×幅80×奥行81mm(突起部を除く)
高さ180mm・幅80mmの縦長の形をしていて、モニターの脇の細い隙間に置きやすいモデルです。電源はUSB Type-Aから取り、音声は3.5mmステレオミニで受けるため、ケーブルは2本になりますがACアダプターは要りません。メーカー公表では2W+2Wの出力で、高感度のスピーカーユニットを使うことで省電力でも音量を確保する設計とされています。ブラックは2021年11月、ホワイトは2025年2月の発売で、どちらも継続して販売されています。
- タイプ:2.0ch(2chスピーカー)
- 出力:2W+2W(最大4W・メーカー公表値)
- 接続:3.5mmステレオミニ入力、電源はUSB Type-A(ACアダプター不要)
- 本体サイズ:高さ180×幅80×奥行81mm(突起部を除く)
- カラー:ブラック/ホワイト
- 価格の目安:約4,900〜5,000円(2026年9月時点)
3位:Creative Pebble V3(USB-C・Bluetooth・3.5mmの3系統)
USB-C・Bluetooth・3.5m
- 価格の目安
- 約5,500円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0ch(2chスピーカー)
- 出力
- 総合8W RMS/ピーク16W
- 接続
- USB-C、Bluetooth 5.0、3.5mmステレオライン入力
- サイズ
- 各約123×120×118mm
丸みのある形で知られるシリーズの、3系統入力に対応したモデルです。USB-Cで電源と音声をまとめて受けられるほか、Bluetooth 5.0と3.5mmライン入力にも対応します。ノートパソコンに挿しつつスマートフォンを無線でつなぐ、といった使い分けができます。出力はメーカー公表で総合8W RMS(高ゲインモード時のピークは16W)。背面にパッシブラジエーターを備え、小型の筐体で低音域を補う構造です。
- タイプ:2.0ch(2chスピーカー)
- 出力:総合8W RMS/ピーク16W(高ゲインモード時・メーカー公表値)
- 接続:USB-C、Bluetooth 5.0、3.5mmステレオライン入力
- 本体サイズ:各約123×120×118mm
- 重量:左 約0.31kg/右 約0.36kg
- 価格の目安:約5,500円(2026年9月時点)
4位:ロジクール Z313(机の下に置けるサブウーファー付き2.1ch)
机の下に置けるサブウーファー付き2.1c
- 価格の目安
- 約6,800〜7,500円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.1ch(サブウーファー付き)
- 出力
- ピーク50W/RMS 25W(メーカー公表値)
- 接続
- 3.5mmステレオミニ入力(サブウーファー背面)
- 置き場所
- サブウーファーは床置きまたは机の下を想定
手ごろな価格帯でサブウーファーが付いてくる2.1ch構成です。メーカー公表でピーク50W・RMS 25Wと、2.0chの小型モデルとは桁が変わります。サテライトスピーカーは小さく、低音はサブウーファー側に任せる設計なので、机の上の占有面積を増やさずに低音を足したい場合の候補になります。接続はサブウーファー背面の3.5mm入力に一本化されていて、配線はシンプルです。
- タイプ:2.1ch(サブウーファー付き)
- 出力:ピーク50W/RMS 25W(メーカー公表値)
- 接続:3.5mmステレオミニ入力(サブウーファー背面)
- 置き場所:サブウーファーは床置きまたは机の下を想定
- 価格の目安:約6,800〜7,500円(2026年9月時点)
音にこだわる人向けのおすすめ
5位:EDIFIER MR3(TRS・RCA入力を備えたモニタースピーカー)
TRS・RCA入力を備えたモニタースピー
- 価格の目安
- 約14,900〜15,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0chモニタースピーカー
- 出力
- 合計36W(クラスDアンプ・メーカー公表値)
- 接続
- TRS、RCA、AUX、Bluetooth 5.4、ヘッドホン出力
- サイズ
- 幅125.5×高さ220×奥行185mm(アクティブ側)
音楽制作向けの入力端子をひととおり備えた小型のモニタースピーカーです。バランス接続のTRS入力とRCA入力を持ち、加えてAUX入力とBluetooth 5.4にも対応します。ヘッドホン出力も本体に備わります。出力はメーカー公表でクラスDアンプの合計36W。サイズは幅125.5×高さ220×奥行185mmと、これまでに挙げたモデルより一回り大きいので、置き場所の奥行きを先に測っておきたい1台です。
- タイプ:2.0chモニタースピーカー
- 出力:合計36W(クラスDアンプ・メーカー公表値)
- 接続:TRS(バランス)、RCA、AUX、Bluetooth 5.4、ヘッドホン出力
- 本体サイズ:幅125.5×高さ220×奥行185mm(アクティブ側)
- 価格の目安:約14,900〜15,000円(2026年9月時点)
6位:ロジクール Z407(手元のダイヤルで操作する2.1ch)
手元のダイヤルで操作する2.1ch
- 価格の目安
- 約15,000〜16,500円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.1ch(サブウーファー付き)
- 出力
- 80W(サブウーファー20W・メーカー公表値)
- 接続
- Bluetooth、micro USB、3.5mm入力
- 操作
- ワイヤレスコントロールダイヤル付属(通信範囲20m)
楕円形のサテライト2本とサブウーファーを組み合わせた2.1chで、離れた場所から操作できるワイヤレスコントロールダイヤルが付属します。ダイヤルを押す・回すことで再生、一時停止、ミュート、音量と低音の調節ができ、通信可能範囲はメーカー公表で20mです。接続はBluetooth・micro USB・3.5mm入力の3系統で、最大3台をつないで切り替えられます。サテライトは縦置き・横置きの両方に対応し、モニターの下に寝かせる置き方もできます。出力はメーカー公表で80W、うちサブウーファーが20Wです。
- タイプ:2.1ch(サブウーファー付き)
- 出力:80W(サブウーファー20W・メーカー公表値)
- 接続:Bluetooth、micro USB、3.5mm入力(最大3台)
- 操作:ワイヤレスコントロールダイヤル付属(通信範囲20m)
- 設置:サテライトは縦置き・横置きの両対応
- 価格の目安:約15,000〜16,500円(2026年9月時点)
詳しい仕様はロジクール公式の製品ページで確認できます。
7位:EDIFIER M60(USB-C接続で合計66Wの小型2.0ch)
USB-C接続で合計66Wの小型2.0c
- 価格の目安
- 約21,800〜24,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0ch
- 出力
- 合計66W
- 接続
- USB-C、Bluetooth 5.3、AUX/光デジタル非対応
- サイズ
- 幅100×高さ168×奥行147mm
幅100×高さ168×奥行147mmという小さめの筐体に、合計66W(中低域18W×2、高域15W×2)のアンプを収めたモデルです。中低域と高域にアンプを分けて割り当てる構成のため、1つのユニットで全域を鳴らすタイプとは設計思想が異なります。接続はUSB-C、Bluetooth 5.3、3.5mmのAUX入力の3系統です。光デジタル入力には対応していないため、テレビと光でつなぐ使い方には向きません。
- タイプ:2.0ch
- 出力:合計66W(中低域18W×2+高域15W×2・メーカー公表値)
- 接続:USB-C、Bluetooth 5.3、AUX(3.5mm)/光デジタル非対応
- 本体サイズ:幅100×高さ168×奥行147mm
- 価格の目安:約21,800〜24,000円(2026年9月時点)
ワイヤレス・小型のおすすめ
8位:Creative Pebble Pro(電源の取り方で出力が変わるBluetoothモデル)
電源の取り方で出力が変わるBluetoo
- 価格の目安
- 約9,000〜10,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- 2.0ch
- 出力
- USBバスパワー時 10W RMS/USB PD電源使用時 30W RMS
- 接続
- USB-C、Bluetooth 5.3、3.5mm AUX入力
- サイズ
- 各約123×123×118mm
Pebbleシリーズの上位にあたるモデルで、電源の取り方によって出力が変わるのが特徴です。メーカー公表では、USBバスパワー駆動時が10W RMS(ピーク20W)、USB PD対応の電源アダプターを使った場合が30W RMS(ピーク60W)とされています。Bluetooth 5.3に対応し、USB-CとAUX入力も備えます。RGBライティングを内蔵し、点灯のしかたを変更できます。仕様の詳細はCreative公式の製品ページに掲載されています。
- タイプ:2.0ch
- 出力:USBバスパワー時 10W RMS/USB PD電源使用時 30W RMS(メーカー公表値)
- 接続:USB-C(音声・電源)、Bluetooth 5.3、3.5mm AUX入力
- 本体サイズ:各約123×123×118mm
- その他:RGBライティング内蔵
- 価格の目安:約9,000〜10,000円(2026年9月時点)
9位:Creative Sound Blaster GS3(モニター下に収まるサウンドバー型)
モニター下に収まるサウンドバー型
- 価格の目安
- 約6,400〜8,000円(2026年9月時点)
- タイプ
- サウンドバー型
- 出力
- 6W×2 RMS/ピーク24W(メーカー公表値)
- 接続
- USB-C、Bluetooth 5.4、AUX(3.5mm)
- サイズ
- 約幅410×高さ73.7×奥行92.7mm
左右2本を置く代わりに、横長の1本でまとめるサウンドバー型です。幅約410×高さ約73.7×奥行約92.7mmで、モニターの下の空きスペースに収まる寸法に設計されています。出力はメーカー公表で6W×2 RMS(ピーク24W)。接続はUSB-C、Bluetooth 5.4、3.5mmのAUX入力に対応します。左右の間隔が狭くなる形状のため、音の広がりを補う「SUPERWIDE」と呼ばれる処理が搭載されています。配線を1本にまとめたい場合や、スピーカー2本を置く幅が取れない場合の候補です。
- タイプ:サウンドバー型
- 出力:6W×2 RMS/ピーク24W(メーカー公表値)
- 接続:USB-C、Bluetooth 5.4、AUX(3.5mm)
- 本体サイズ:約幅410×高さ73.7×奥行92.7mm
- 価格の目安:約6,400〜8,000円(2026年9月時点)
置き方と設定のコツ
同じスピーカーでも、置き方と設定で聞こえ方は変わります。届いたあとに確認しておきたい手順を順番に挙げます。
手順1:左右を耳の高さに近づける
高音は方向性が強く、まっすぐ耳に向かうほど届きやすくなります。机に直接置くとツイーター(高音用ユニット)が耳より低い位置になりがちなので、スピーカー用のスタンドや台で少し持ち上げるか、本体を上向きに少し傾けると位置関係が整います。モニタースピーカーは、本体の上下の向きが決まっている製品が多いので、取扱説明書で確認してから角度を付けます。
手順2:左右とリスニング位置を三角形に置く
左右のスピーカーと自分の頭が、おおよそ正三角形になる配置が基本です。モニターの外側に置き、内側に少し振って(内振りにして)自分のほうへ向けます。左右の距離が近すぎると音の広がりが出にくく、離しすぎると中央が薄くなります。
手順3:机への直置きを避ける
スピーカーの振動が天板に伝わると、低音が余分に膨らむことがあります。厚手のフェルトやインシュレーター(小さな台座)をはさむと、振動が机に伝わりにくくなります。サブウーファーを床に置く場合も同様で、フローリングに直接置くより、下に敷物をはさんだほうが低音の量を整えやすくなります。
手順4:Windowsで出力先を切り替える
USBやBluetoothでつないだスピーカーは、接続しただけでは音が出ないことがあります。Windows 11では「スタート」→「設定」→「システム」→「サウンド」を開き、「出力」の一覧から接続したスピーカーを選びます。Windows 10ではタスクバーの音量アイコンを選び、矢印をクリックしてデバイス一覧から選択します。それでも音が出ないときは、Windows 11なら「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」の「オーディオ」から自動診断を実行できます(手順はMicrosoft公式のサポートページに記載があります)。
手順5:左右が正しくつながっているか確かめる
ケーブルの差し間違いで左右が入れ替わっていると、配置を調整しても定位が合いません。サイト内の左右のスピーカーテストで、左だけ・右だけを順番に鳴らして確認できます。片側から音が出ない場合は、ケーブルの抜き差しと別の端子での確認を先に行います。イヤホンやヘッドホンで同じ症状が起きるときの確認手順は片方だけ聞こえないときの直し方にまとめています。
手順6:音量の配分を決める
スピーカー本体のつまみを最大にしてOS側で絞ると、小さな音量でもノイズが乗りやすくなります。本体側を6〜7割程度にしておき、日常の調整はOSやキーボードの音量キーで行うと扱いやすくなります。アプリごとの音量は、Windows 11なら音量スライダー右の設定アイコンから「その他のミキサー設定」で個別に調整できます。
よくある質問
モニターの内蔵スピーカーとどれくらい違いますか?
モニター内蔵のスピーカーは、薄い筐体に小さなユニットを収める必要があるため、出力が2W×2程度にとどまる製品が多くなっています。今回挙げた外付けスピーカーはユニットの口径と筐体の容積を確保できるぶん、低音域の再生に使える条件が有利です。ただし置き場所と配線が増えるので、机の広さとのバランスで判断することになります。
ゲーム用にはスピーカーとヘッドセットのどちらがよいですか?
足音の方向を聞き分ける用途では、耳を覆って外の音を遮るヘッドセットのほうが条件が整いやすくなります。一方、長時間の装着による締め付けがない点や、家族と一緒に画面を見る場面ではスピーカーが向きます。両方を用意して使い分ける人も少なくありません。ヘッドセット側の候補はゲーミングヘッドセットおすすめで整理しています。
ワット数が大きいほど音がよいのですか?
ワット数はアンプが出せる電力の大きさを示す数値で、音の傾向そのものを表すものではありません。大きな部屋で音量を確保したい場合には効いてきますが、机の前で1人が聞く用途では、数字の大小より筐体の大きさやユニットの構成のほうが聞こえ方への影響が大きくなります。RMSとピークで表記が違う点にも注意が要ります。
Bluetooth接続だと映像とずれますか?
無線区間の処理により、有線接続と比べてわずかな遅延が生じます。動画再生アプリの多くは映像側で調整するため気づきにくい一方、対戦ゲームや楽器の演奏ではずれが気になる場合があります。その用途では3.5mmかUSBの有線接続に切り替えるのが無難です。
サブウーファーはどこに置けばよいですか?
低音は方向を感じ取りにくいため、左右どちら側でも成立しますが、壁や角に密着させると低音が膨らみやすくなります。机の下に置く場合は、壁から10〜20cm程度離したところから試し、量が多いと感じたら壁から離す方向に動かすと調整しやすくなります。
スピーカーから「サー」という音がします
アナログ接続では、電源やケーブルの取り回しでノイズが乗ることがあります。スピーカーの電源ケーブルと音声ケーブルを離す、USBハブを経由せず本体の端子に直接挿す、本体側の音量を上げすぎない、といった順で確認します。USB接続やBluetooth接続に切り替えると改善する場合もあります。
まとめ
PCスピーカーは、置き場所の寸法と使える端子から絞り込むと候補が一気に減ります。モニター横の細い隙間ならロジクール Z150やオーディオテクニカ AT-SP95、端子が埋まっているならUSB-CとBluetoothに対応するCreative Pebble V3やCreative Pebble Pro、低音を足したいならロジクール Z313やロジクール Z407、音の輪郭を重視するならEDIFIER MR3やEDIFIER M60、置き幅が取れないならCreative Sound Blaster GS3という並びになります。
ワット数は大きいほどよいという単純な指標ではなく、RMSとピークのどちらの表記かを揃えて比べることが大切です。届いたあとは、左右の配置と出力デバイスの設定を確認してから聞き始めると、本来の条件で鳴らせます。ここに挙げた価格と仕様は2026年9月時点でメーカーおよび販売サイトが公表している内容のため、購入前に最新の情報を確認してください。
スピーカーから音が出ないときは、確認の順番をまとめた記事があります。
→ PCスピーカーから音が出ない・片方だけ聞こえないときの直し方
ノイズキャンセリングやコーデックなど、用語の意味から知りたい場合はこちらへ。
→ ワイヤレスイヤホンの用語と選び方|NC・コーデック・マルチポイント
プロジェクターは「ANSIルーメン」で比べます。家庭用の選び方はこちらです。
→ プロジェクターのルーメンとANSIルーメンの違い|家庭用の選び方
テレビの音を手早く良くするなら、サウンドバーの選び方をまとめています。
→ サウンドバーの選び方|テレビの音を良くする最短の方法


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