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椅子を買い替えようと調べはじめると、ゲーミングチェアとオフィスチェアが同じ価格帯に並んでいて、どちらを選べばいいのか迷いやすいところです。見た目はまったく違うのに、値段は重なっている。これが判断をむずかしくしています。
結論から言うと、この2つは「どちらが優れているか」で決めるものではありません。体をあずけて深く倒す時間が長いならゲーミングチェア、机に向かって作業する時間が長いならオフィスチェアという、使い方による向き不向きの違いです。加えて、体格によって合う・合わないがはっきり出る点も見逃せません。
この記事では、形と素材、調整できる範囲、価格と保証という3つの軸で両者を比べ、在宅ワークと兼用する場合の決め方を手順にまとめます。後半では、2026年9月時点で購入できる製品を2脚ずつ紹介します。数値はメーカー公表値または価格比較サイトの掲載値です。
結論:長時間のリクライニングならゲーミング、仕事中心ならオフィス
まず全体像です。次の表は、両者の傾向をまとめたものです。製品ごとの例外はありますが、カテゴリとしての差はここに集約されます。
| 比べる点 | ゲーミングチェア | オフィスチェア |
|---|---|---|
| 座面の形 | 左右が盛り上がったバケット形が多い | 平らで、前後左右に動きやすい形が多い |
| 背もたれ | 肩より高く、ヘッドレストまで一体の形が多い | 肩の高さまでのものと、ヘッドレスト付きの両方がある |
| 表面素材 | PUレザー、ファブリック | メッシュ、布、エラストマー樹脂、革 |
| 倒せる角度 | 150〜180度まで倒せるものが多い | 20〜30度前後の範囲で倒すものが多い |
| 前に傾ける機能 | 搭載例は少ない | 上位モデルに前傾機能を備えたものがある |
| 価格帯の中心 | 2万〜7万円 | 1万〜15万円と幅が広い |
| 保証 | 5年保証を掲げるブランドがある | 国内メーカーは部位別に年数を定める例が多い |
| 見た目 | 色が強く、存在感が大きい | 落ち着いた色が中心 |
この表を踏まえると、選び分けの目安は次のようになります。
- ゲーミングチェアが向く人:ゲームや動画視聴で座る時間が長く、途中で深く倒して休みたい。体格が大きめ、または肩幅が広い。多少場所を取っても構わない
- オフィスチェアが向く人:仕事や勉強で机に向かう時間が長い。部屋に置いても目立ちすぎない色がよい。夏の蒸れを避けたい。座ったまま体を動かすことが多い
もし「ゲームも仕事も同じくらい」という場合は、机に向かう姿勢を先に合わせると失敗しにくくなります。深く倒す姿勢は、一時的に休むための姿勢だからです。倒す時間が1日のうち数十分なら、その数十分より、何時間も続く作業姿勢のほうを優先するという考え方です。
形と素材の違い
カタログを見比べたときにいちばん目につくのが形です。ここは好みの問題に見えて、実は座り心地と体格の相性に直結します。
座面の形:バケット形と平らな座面
ゲーミングチェアの多くは、座面の左右が土手のように盛り上がった「バケットシート」風の形をしています。自動車のスポーツシートから来た形で、体が左右にずれにくいのが特徴です。深く倒した姿勢でも体が安定しやすい一方、腰まわりが広い人や、あぐらをかいて座りたい人には窮屈に感じられることがあります。
オフィスチェアの座面は平らなものが主流です。座り直したり、体をひねって横の書類を取ったりする動きを想定した形で、座面の上で位置を変えやすくなっています。ゲーミングチェアでも、座面の土手を低くして座面幅を広げたモデルが増えており、両者の差は以前より小さくなっています。
数値で比べるときは注意が必要です。座面幅の測り方はメーカーによって異なり、土手の外側まで含めるか、座る平らな部分だけを指すかで数値が変わります。
背もたれの高さとヘッドレスト
ゲーミングチェアは、背もたれが頭の後ろまで伸びた一体型が中心です。深く倒したときに頭を支えられる形で、ヘッドレスト用のクッションが付属するモデルも多くあります。背が高い分、机の奥に置くと圧迫感が出やすく、部屋が狭いほど存在感が目立ちます。
オフィスチェアは、肩の高さで終わる「ローバック」「ミドルバック」と、頭まで支える「ハイバック」に分かれます。作業中は頭を背もたれに預けないため、視界を遮らない低い背もたれをあえて選ぶ人もいます。
表面素材:PUレザー、ファブリック、メッシュ
素材は、蒸れやすさと手入れのしやすさに関わります。
- PUレザー:拭き取りやすく、見た目が整っています。通気性は布より低く、夏場は蒸れを感じやすい素材です。長く使うと表面が劣化することがあり、座面パーツを交換できるブランドもあります
- ファブリック(布):通気性があり、季節を通して使いやすい素材です。飲みものをこぼしたときの手入れはPUレザーより手間がかかります
- メッシュ:オフィスチェアの背もたれで広く使われる素材です。背中側の空気が抜けやすく、夏場の蒸れを抑えやすいのが特徴です
- エラストマー樹脂:しなる樹脂を背もたれに使うもので、背中の動きに合わせてたわみます。メッシュとは違う見た目になります
メーカーはPUレザーの耐久試験値を公表していることがありますが、実際の寿命は座る人の体重や使用時間、室内の環境で変わります。素材ごとの傾向として理解しておくのがよいでしょう。ゲーミングチェア側の具体的な選び方はゲーミングチェアおすすめ10選でも予算別に整理しています。
調整できる範囲の違い
形の次に見るべきが、どこをどれだけ動かせるかです。ここが両者でいちばんはっきり分かれます。
リクライニング角度
ゲーミングチェアは、背もたれを大きく倒せる設計が中心です。たとえばAKRacingのPro-X V2シリーズとWOLFシリーズは、メーカー公表値で最大180度まで倒せるとされています。Razer Iskur V2は最大152度(誤差±2度)と公表されています。仮眠を取りたい、倒して動画を見たいという使い方に応える設計です。
オフィスチェアは、倒せる範囲がもっと狭く設定されています。オカムラのシルフィーは、直立の位置から後ろへ23度、前へ10度の範囲で動き、4つの位置で固定できるとメーカーが公表しています。作業中に背中を預ける角度としては十分で、倒しすぎてキーボードが遠くなる状態を避ける設計といえます。
「倒せる角度が大きいほうが良い」とは限りません。深く倒した姿勢のまま操作を続けると、頭だけが前に出た姿勢になりやすく、首まわりの負担につながります。倒すのは休むときだけ、と区切って使うのが現実的です。
ロッキングと前傾機能
ロッキングは、座ったまま背もたれを軽く揺らせる機能です。AKRacingのPro-X V2とWOLFは、座面と背もたれの角度を保ったまま最大12度傾く方式で、オン・オフを切り替えられるとメーカーが説明しています。
前傾機能は、座面を少し前に傾けて上体を起こしやすくする機能で、オフィスチェアの上位モデルに見られます。シルフィーの前傾10度がその例です。手元の細かい作業やノートに書き込む場面で使われる機能で、ゲーミングチェアにはあまり搭載されていません。ここはオフィスチェア側の特徴といえます。
アームレストの調整方向
アームレストは「何方向に動くか」で表現されます。高さだけなら1D、高さと前後で2D、さらに左右で3D、回転まで加わると4Dという呼び方です。
Pro-X V2は4Dアームレストで、高さ・前後・左右・回転に動きます。同じAKRacingでもWOLFは高さ調整のアームレストで、公表値は58〜72.5cmの範囲です。オフィスチェア側では、シルフィーの可動肘が高さ100mm、前後50mm、内側20度・外側20度に動くと公表されています。イトーキのサリダYL9は上下調節肘が標準装備です。
調整方向が多いほど机に合わせやすくなりますが、そのぶん価格も上がります。机の天板の高さとひじの高さがすでに合っているなら、高さ調整だけでも不足を感じにくいはずです。
座面の高さと奥行き
座面の高さは、足の裏が床につくかどうかを左右する重要な項目です。ただし、メーカーによって測り方が違うため、数値をそのまま比べることはできません。ゲーミングチェアではクッションを含まない位置で表記している例があり、オフィスチェアは座った面の高さで表記するのが一般的です。
公表値の例を並べると、AKRacing Pro-X V2が32〜39cm(座面の厚み13cmは別途表記)、WOLFが33〜40cm(座面の厚み10cm)、サリダYL9が42.5〜51.5cm、シルフィーC685XWが42〜52cmとなります。前の2つと後ろの2つは表記の基準が異なるため、同じ土俵の数字ではない点に注意してください。
身長が低めの人は、実際に座って足裏が床につくかを確認するのが確実です。座面の奥行きを変えられるモデル(サリダYL9は座面奥行き調整機能を備えています)なら、ひざ裏の当たり方を調整できます。座る位置や高さの合わせ方はゲーミングチェアで腰が痛い原因とランバーサポートの位置で手順としてまとめています。
価格と保証の違い
価格帯は重なっていますが、その中身は少し違います。2026年9月時点の目安を整理します。
| 価格帯 | ゲーミングチェアの例 | オフィスチェアの例 |
|---|---|---|
| 1万円台まで | 通販ブランドの入門モデル | 量販店のシンプルな事務椅子 |
| 2万〜4万円 | ランバーサポート付き・素材の選択肢が増える | メッシュ背のミドルクラス |
| 5万〜7万円 | 4Dアームや上位フレームを備えた主力モデル | 国内メーカーの中位モデル |
| 8万円以上 | ハイエンド・コラボモデル | 国内メーカーの上位モデル、輸入ブランド |
ゲーミングチェアは2万〜7万円あたりに製品が集中しており、その中で素材とアームレストの差が付きます。オフィスチェアは下は1万円台から上は15万円前後まで広がり、上に行くほど背もたれの追従性や前傾機能、細かな調整機構が増えていきます。
保証の考え方も違います。AKRacingは自社サイトで5年保証をうたい、適切な使用状況で不具合が出た場合に部品交換を行うと説明しています。国内のオフィス家具メーカーは、部位ごとに保証年数を設定していることが多く、購入前に条件を確認しておくと安心です。どちらの場合も、保証の対象は部品交換であることが一般的です。
もうひとつ見落としやすいのが交換部品の入手性です。AKRacingは公式サイトでガスシリンダーやキャスター、座面パーツを個別に扱っています。長く使う前提なら、購入前に部品ページの有無を見ておくとよいでしょう。
在宅ワークと兼用するときの選び方
「仕事にもゲームにも使う」という条件がいちばん多いはずです。ここは感覚で選ぶと迷いが続くので、順番に決めていきます。
手順1:1日の座り方の内訳を書き出す
平日の1日で、机に向かって作業する時間と、背もたれに体を預けて過ごす時間をそれぞれ書き出します。数字にすると判断が早くなります。作業が6時間、くつろぎが1時間なら、優先するのは作業姿勢です。逆に、机作業が2時間でゲームや動画が5時間なら、深く倒せる形の利点が生きます。
手順2:身長と体格から座面の高さを確かめる
床から座面までの高さは、ひざが約90度になり、足の裏全体が床につく位置が目安です。候補の製品の公表値を見て、自分の身長でその位置に合わせられるかを確認します。前述のとおり測り方が統一されていないため、公表値が低めに見えるゲーミングチェアでも、実際の座面は高いことがあります。店頭で座れるなら、そこで判断するのが確実です。
身長が高い人は、背もたれの高さとヘッドレストの位置も見ておきます。Razer Iskur V2は推奨身長を160〜200cmと公表しており、このように対応身長を公表しているモデルなら、事前の目安にできます。
手順3:机の高さとアームレストを合わせる
アームレストの高さが机の天板とほぼ同じになると、ひじを置いたまま操作しやすくなります。天板が高すぎる机では、椅子を上げて足が浮き、フットレストが要る状態になります。椅子だけで解決しようとせず、机の高さも合わせて考えてください。机の選び方はゲーミングデスクおすすめで高さと奥行きの目安を整理しています。天板の下にアームレストが入るかどうかも確認しましょう。
手順4:置き場所の広さと床を確認する
ゲーミングチェアは本体が大きく、重量が20kgを超えるものも珍しくありません。AKRacing Pro-X V2とWOLFはどちらも本体重量25kgと公表されています。搬入経路と、組み立てるスペースを先に確保してください。
床がフローリングなら、キャスターの素材も見ておきます。ポリウレタン製のキャスターは床を傷つけにくいとされ、心配ならチェアマットを敷く方法もあります。畳やカーペットの上では、脚のベース形状によって動かしにくさが変わります。
手順5:部屋との相性を決める
最後に見た目です。仕事の打ち合わせでカメラに映る、リビングに置く、といった事情があるなら、色と形の主張が小さいほうが収まります。ゲーミングチェアでも黒やグレー、白の単色モデルが増えており、赤や緑のラインが入ったモデルだけではありません。テレワークと兼用しやすい形のゲーミングチェアは疲れにくいゲーミングチェアおすすめでも取り上げています。
ゲーミングチェアが向いている人のおすすめ
深く倒して休む時間が長い人、体格が大きめの人に向く2脚です。いずれも2026年9月時点で公式サイトに掲載されている現行モデルです。
1位:AKRacing Pro-X V2(4Dアームレストと180度リクライニングを備えた上位モデル)
4Dアームレストと180度リクライニング
- 価格の目安
- 約6万4千円(2026年9月時点・公式サイト表記)
- リクライニング
- 最大180度/ロッキング最大12度
- アームレスト
- 4D(高さ・前後・左右・回転)
- 座面の高さ
- 32〜39cm(メーカー公表値・座面の厚み13cmは別表記)
- 素材
- 高耐久PUレザー+メタルフレーム
AKRacingの主力シリーズです。メーカー公表値では最大180度までリクライニングでき、角度を保ったまま最大12度傾くロッキング機能も切り替えられます。アームレストは高さ・前後・左右・回転の4方向に動く4Dタイプで、机の高さに合わせやすい構成です。
表面は高耐久PUレザー、内部はメタルフレームと専用設計のウレタンフォームという組み合わせで、耐荷重は150kgと公表されています。座面パーツやガスシリンダーが単体で販売されている点も、長く使う前提なら見ておきたいところです。なお本体重量は25kgあるため、設置場所を決めてから組み立てるのが現実的です。
- リクライニング:最大180度/ロッキング最大12度
- アームレスト:4D(高さ・前後・左右・回転)
- 座面の高さ:32〜39cm(メーカー公表値・座面の厚み13cmは別表記)
- 座面幅39cm/座面奥行54.5cm/背もたれ高95cm
- 素材:高耐久PUレザー+メタルフレーム
- 耐荷重:150kg/本体重量:25kg
- 保証:5年(部品交換)
- 価格の目安:約6万4千円(2026年9月時点・公式サイト表記)
2位:AKRacing WOLF(通気性のあるファブリック張りで価格を抑えた構成)
通気性のあるファブリック張りで価格を抑え
- 価格の目安
- 約5万円(2026年9月時点・公式サイト表記)
- リクライニング
- 最大180度/ロッキング最大12度
- アームレスト
- 高さ調整(58〜72.5cm)
- 座面の高さ
- 33〜40cm(メーカー公表値・座面の厚み10cmは別表記)
- 素材
- ファブリック+PUレザー補強/メタルフレーム
同じAKRacingのファブリックモデルです。表面は通気性のある布地で、すれやすい部分にPUレザーを配した仕様とメーカーが説明しています。夏場の蒸れが気になる人が候補に入れやすい素材です。
リクライニングは最大180度、ロッキングは最大12度とPro-X V2と同等の公表値ですが、アームレストは高さ調整(58〜72.5cm)にとどまります。机の高さがすでに合っている環境なら、この差は問題になりにくいでしょう。ランバーサポートとヘッドレストは取り外せる形式です。ガスシリンダーはDIN 4550のクラス4に適合し、JISの品質試験16項目に合格しているとメーカーが公表しています。
- リクライニング:最大180度/ロッキング最大12度
- アームレスト:高さ調整(58〜72.5cm)
- 座面の高さ:33〜40cm(メーカー公表値・座面の厚み10cmは別表記)
- 座面幅39cm/座面奥行52.5cm/背もたれ高91cm
- 素材:ファブリック+PUレザー補強/メタルフレーム
- 耐荷重:150kg/本体重量:25kg
- 保証:5年(部品交換)
- 価格の目安:約5万円(2026年9月時点・公式サイト表記)
オフィスチェアが向いている人のおすすめ
机に向かう時間が長い人、部屋の雰囲気に合わせたい人に向く2脚です。どちらも国内メーカーの現行シリーズです。
3位:イトーキ サリダ YL9(エラストマー樹脂の背もたれと座面奥行き調整)
エラストマー樹脂の背もたれと座面奥行き調
- 価格の目安
- 約5万5千円前後(2026年9月時点・価格比較サイト掲載値)
- 背もたれ
- エラストマー樹脂/脚:アルミ
- リクライニング
- 体重感応式シンクロロッキング
- アームレスト
- 上下調節肘(標準装備)
- 座面
- やわらかめのクッション・奥行き調整機能付き
イトーキの個人向けシリーズ「サリダ」の上位モデルです。背もたれにエラストマー樹脂、脚にアルミを使った構成で、メッシュとは違う見た目になります。背中の動きに合わせて樹脂がたわむ構造です。
体重感応式のシンクロロッキング機能を備え、座る人の体重に応じて背もたれの反発が変わります。アームレストは上下調節肘が標準装備、座面はやわらかめのクッションで、奥行きを調整できる機能が付いています。座面の高さは42.5〜51.5cmで、サイズはW67×D70.5×H113.5〜122.5cm、重量21.5kgと掲載されています。ゲーミングチェアほどの背の高さがないため、部屋に置いたときの圧迫感は小さめです。
- 背もたれ:エラストマー樹脂/脚:アルミ
- リクライニング:体重感応式シンクロロッキング
- アームレスト:上下調節肘(標準装備)
- 座面:やわらかめのクッション・奥行き調整機能付き
- 座面の高さ:42.5〜51.5cm
- サイズ:W67×D70.5×H113.5〜122.5cm/重量21.5kg
- 価格の目安:約5万5千円前後(2026年9月時点・価格比較サイト掲載値)
4位:オカムラ シルフィー(バックカーブアジャスト機構と前傾10度)
バックカーブアジャスト機構と前傾10度
- 価格の目安
- 約8万〜15万円
- 背もたれ
- メッシュまたは布張り(型番で選択)
- リクライニング
- 後傾23度・前傾10度/4段階ロック
- 調整機構
- バックカーブアジャスト機構(背もたれのカーブ調整)
- アームレスト
- 高さ100mm・前後50mm・内側20度・外側20度
オカムラの定番シリーズです。特徴は「バックカーブアジャスト機構」で、背もたれのカーブの深さを体格に合わせて変えられるとメーカーが説明しています。背中の形が人によって違うことを前提にした仕組みです。
背座シンクロリクライニングは、直立の位置から後ろへ23度、前へ10度の範囲で動き、4つの位置で固定できます。前傾10度は、手元の作業で上体を起こしたいときに使う機能で、ゲーミングチェアにはあまり見られません。可動肘は高さ100mm、前後50mm、内外それぞれ20度に動きます。座面の高さは、メッシュ背のC685XWで42〜52cm、サイズはW648×D574〜624mmと掲載されています。背もたれをメッシュにするか布張りにするか、肘の有無、脚の素材などを選べるため、型番によって価格が大きく変わる点には注意が必要です。
- 背もたれ:メッシュまたは布張り(型番で選択)
- リクライニング:後傾23度・前傾10度/4段階ロック
- 調整機構:バックカーブアジャスト機構(背もたれのカーブ調整)
- アームレスト:高さ100mm・前後50mm・内側20度・外側20度
- 座面の高さ:42〜52cm(メッシュ背のC685XWの場合)
- サイズ:W648×D574〜624mm(同上)
- 価格の目安:約8万〜15万円(2026年9月時点・型番により差/価格比較サイト掲載値)
よくある質問
ゲーミングチェアは仕事に使っても問題ありませんか?
使えます。座面の高さとアームレストを机に合わせられるなら、作業用として支障はありません。気をつけたいのは、背もたれを倒したまま作業を続けないことです。深く倒すと画面が遠くなり、頭だけ前に出た姿勢になりやすくなります。作業中は直立から少し倒す程度に戻して使うのが現実的です。
オフィスチェアでゲームをすると不利になりますか?
操作面で不利になるという根拠のある話は見当たりません。休憩で深く倒したいかどうかが、実際の分かれ目になります。
腰がつらいのですが、椅子を替えれば改善しますか?
椅子を替えれば良くなると言い切ることはできません。座面の高さや座る位置が合っていないだけで、今の椅子の調整で変わることもあります。まずは足裏が床につく高さ、お尻を奥まで入れた座り方、腰当ての位置を確認してみてください。痛みが続く、強くなる、しびれがあるといった場合は、椅子の調整で様子を見ず、整形外科などの医療機関に相談してください。
メッシュとPUレザーはどちらを選べばいいですか?
夏の蒸れを抑えたいならメッシュや布、手入れのしやすさと見た目の整いを重視するならPUレザーが候補になります。エアコンの効いた部屋で1年を通して使うなら、素材よりも調整機構の差のほうが体感に影響しやすいでしょう。
1万円台の椅子と5万円台の椅子は何が違いますか?
主に、アームレストの調整方向、フレームやガスシリンダーの規格、クッションの構造、部品交換への対応が違います。座って数分では差が分かりにくく、長時間座ったときや数年使ったときに差が出やすい部分です。予算が限られる場合は、まず座面の高さが自分に合う範囲かを優先してください。
組み立ては自分でできますか?
多くは付属の工具で組み立てられる設計ですが、20kgを超える製品もあるため、可能なら2人で作業するほうが安全です。
まとめ
ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いは、優劣ではなく設計の狙いの違いです。深く倒して体をあずける時間が長いならゲーミングチェア、机に向かう時間が長く、前傾や細かな調整を使いたいならオフィスチェアという分け方になります。
迷ったときは、この記事の手順に沿って、1日の座り方の内訳、身長に対する座面の高さ、机とアームレストの関係、置き場所、見た目の順に決めてください。とくに座面の高さは、メーカーによって測り方が違うため、公表値だけで比べないよう注意が必要です。
今回紹介した4脚は、いずれも2026年9月時点で公式サイトまたは価格比較サイトに掲載されている現行モデルです。深く倒したいならAKRacing Pro-X V2とAKRacing WOLF、机中心の使い方ならイトーキ サリダ YL9とオカムラ シルフィーを出発点にしてみてください。価格や在庫は変動するため、購入前に販売ページで最新の情報を確認してください。


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