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電気代を下げたいと思ったとき、多くの人が最初にやるのは「こまめに消す」です。ただ、どの家電にいくらかかっているかを知らないまま消して回ると、手間のわりに請求額が動かず、続かなくなります。順番としては、減らす前に測るほうが早道です。
この記事では、待機電力が実際どれくらいなのか、消費電力をどう測るのか、エアコン・冷蔵庫・照明の使い方で何kWh減るのかを、資源エネルギー庁の省エネポータルサイトなど公的資料で確認できた数値だけで整理します。後半では、測るのに使う道具を5つ取り上げます。スペックはメーカー公式サイトの公表値、価格は2026年9月時点のメーカー直販や販売店の目安で、時期や店舗によって変わります。
結論:まず何にいくらかかっているかを測る
先に結論です。家電の電気代を下げる作業は、次の3つの順番で進めると無駄が出にくくなります。
- 測る:1,500円前後のスマートプラグか、3,000円前後のワットチェッカーを1個買い、気になる家電を1週間ずつ測る。数字が出るまで対策を決めない
- 切る:測った結果、使っていない時間にも電気を食っている機器だけ、スイッチ付きタップなどでまとめて切る。全部のプラグを抜いて回る必要はない
- 使い方を変える:エアコンの設定温度、冷蔵庫の詰め方、照明の種類など、削減量が公的データで示されている項目から手を付ける
金額に直すときの単価も先に決めておきます。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは、省エネ効果を金額に換算する係数として電気1kWhあたり31円(令和4年7月、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価・税込)を使っています。本記事の円換算もこの単価に合わせています。実際の単価は契約している電力会社と料金プランによって違うので、正確に知りたい場合は検針票や電力会社のマイページで確認してください。
計算は単純です。消費電力(W)÷1000×使う時間(h)=電力量(kWh)で、これに31円を掛けると金額になります。500Wの家電を1日3時間使うなら1.5kWhで約46円、30日で約1,395円です。
待機電力はどれくらいか
「コンセントを抜けば電気代が下がる」とよく言われますが、その根拠になっているのが待機時消費電力です。資源エネルギー庁の省エネポータルサイト「省エネって何?」では、待機時消費電力は近年減少傾向にあるとしたうえで、2012年度において家庭の世帯当たり全消費電力の5%以上を占めていると説明されています。逆に言えば、全部の待機電力をゼロにできたとしても、家全体の電気代が1割減るような話ではありません。
機器ごとの傾向も変わっています。同じく資源エネルギー庁の解説では、テレビについて「最近のテレビは待機時消費電力が大きく削減されており、0.1W以下の機種も増えています」と書かれています。0.1Wを24時間365日通電しても年間0.876kWh、31円換算で約27円です。新しいテレビのプラグを毎日抜き差しする労力は、金額に見合いにくいことになります。
待機電力が残りやすいもの
一方で、待機状態でも一定の電力を使い続ける機器はあります。資源エネルギー庁は、レコーダーについて「高速起動モード」や「クイックスタート機能」を設定していると待機時消費電力が大きくなること、時刻表示等をオフにする設定が省エネにつながることを挙げています。パソコン周辺では、電源オプションを見直すだけでデスクトップ型で年間12.57kWh(約390円)、ノート型で年間1.50kWh(約50円)の差が出るとされています。待機電力は機器によって桁が違うため、思い込みで抜いて回るより、測って大きいものから対処するほうが結果が出ます。
手順1:消費電力を測る
測定は、コンセントと家電の間に測定器を挟むだけで終わります。特別な工事も資格も要りません。
測る道具は2種類ある
家庭で使えるものは、大きく次の2つに分かれます。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 電力計測つきスマートプラグ | スマホアプリに使用量が記録され、グラフで見られる。電源のオン・オフやタイマーも兼ねる。Wi-Fiの設定が要る | 記録を残したい人、遠隔操作もしたい人 |
| ワットチェッカー・ワットモニター | 本体の液晶に数値が出る。アプリもWi-Fiも不要で、挿してボタンを押すだけ | 設定が面倒な人、精度の表記を確認したい人 |
スマートプラグの仕組みや、つないでよい家電・いけない家電の線引きはスマートプラグとは?できること・選び方と注意点で詳しく整理しています。測定だけが目的でも、ここの注意点は先に読んでおくと安全です。
測る順番
- 常時通電している機器から測る。テレビまわり、ルーターやモデム、温水洗浄便座、電気ポット、ゲーム機など
- 1台につき最低でも24時間、できれば1週間つなぎっぱなしにする。使うときと使わないときの両方が含まれないと実態が出ない
- 積算電力量(kWh)を読む。1週間分のkWhを7で割って30を掛ければ、ひと月分の目安になる
- kWhに31円を掛けて金額に直し、高い順に並べる
瞬間の消費電力(W)だけを見て判断しないのがコツです。冷蔵庫やエアコンのように運転が強弱で変わる機器は、瞬間値が上下するため、積算値で比べないと見誤ります。
測定器につないではいけない機器
サンワサプライは自社のワットモニターの注意書きで、熱器具・調理器具・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機など、壁のコンセントへ直接接続することが決められている機器には使用しないよう案内しています。接続不良などで本体が熱くなったり電源が切れたりする場合があるためです。ドライヤーや電子レンジも同じ理由で対象外です。これらは測るのではなく、カタログの年間消費電力量で判断します。
手順2:使っていない機器の電源を切る
測った結果、使っていない時間の消費が目立った機器だけを切ります。ここで効くのが、差込口ごとにスイッチが付いた電源タップです。プラグを抜き差しせずに指1本で切れるので続けやすく、デスク周りのように機器が多い場所では、切れる口と常時通電のままにする口を分けておくと迷いません。タップ自体の選び方はデスク用電源タップおすすめ|雷ガード・USB付きの選び方にまとめています。
切らないほうがよいもの
次のような機器は、通電を止めると別の不都合が出ます。金額の効果より支障のほうが大きいので、対象から外します。
- 冷蔵庫:食品が傷みます。省エネは通電を切ることではなく、後述の使い方で行います
- 録画予約中のレコーダー、ルーターやモデム:予約録画や通信が止まります
- 時刻や設定を保持している機器:エアコン、給湯器のリモコン、炊飯器の予約など。切るたびに設定し直す手間がかかります
- ネットワーク機器全般:スマート家電を使っている家では、ハブや親機が落ちると他の機器も操作できなくなります。スマートホームの始め方|最初に買う物と順番で触れているとおり、通信の土台にあたる機器は常時通電が前提です
なお、資源エネルギー庁は炊飯器について「使わないときは、プラグをコンセントから抜きましょう」、電気ポットについて「長時間使わないときは、プラグを抜きましょう」と案内しています。電気ポットは、満タンの水2.2Lを沸騰させて1.2Lを使用後に6時間保温した場合と、プラグを抜いて保温せず再沸騰させた場合の比較で、年間107.45kWh(約3,330円)の差が示されています。待機電力の中では大きい部類です。
手順3:使い方を見直す
ここからは、削減量が公的データで示されている項目です。数値はいずれも資源エネルギー庁の省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約」に掲載されているもので、一般財団法人省エネルギーセンターの実測値に基づき、電気31円/kWhで金額換算されています。機器・地域・住宅によって結果は変わります。
| やること | 条件 | 年間の削減量 | 金額の目安 |
|---|---|---|---|
| 冷房の設定温度を1℃上げる | 外気温31℃、2.2kWのエアコン、27℃→28℃、9時間/日 | 30.24kWh | 約940円 |
| 暖房の設定温度を1℃下げる | 外気温6℃、2.2kWのエアコン、21℃→20℃、9時間/日 | 53.08kWh | 約1,650円 |
| エアコンのフィルターを清掃 | 目詰まりした状態との比較 | 31.95kWh | 約990円 |
| 冷蔵庫に詰め込みすぎない | 詰め込んだ場合と半分にした場合の比較 | 43.84kWh | 約1,360円 |
| 冷蔵庫の設定を「強」から「中」に | 周囲温度22℃ | 61.72kWh | 約1,910円 |
| 冷蔵庫を壁から離して設置 | 上と両側が壁に接する場合と片側だけの比較 | 45.08kWh | 約1,400円 |
| 白熱電球をLED電球に交換 | 54W→7.5W、年間2,000時間 | 93.00kWh | 約2,883円 |
| 蛍光灯器具をLED照明器具に交換 | 68W→34W、年間2,000時間 | 68.00kWh | 約2,108円 |
| テレビを見ない時間を1日1時間減らす | 50V型・液晶 | 28.87kWh | 約895円 |
エアコンは設定温度と室外機まわり
表のとおり、冷暖房は設定温度1℃の差が年間1,000円前後の差になります。資源エネルギー庁は、冷房時はレースのカーテンやすだれで日差しを遮ること、扇風機を併用すること、暖房時は厚手で床まで届くカーテンを使うことを挙げています。室外機の吹出口に物を置くと冷暖房の効果が下がるとも書かれているので、置き場所の確認は費用ゼロでできる対策です。
なお、エアコン内部のクリーニングについては、知識のある事業者に依頼すれば性能が回復して省エネになる可能性がある一方、十分な知識がない人が内部の洗浄を行うと故障の原因になることもあると注意が添えられています。エアコンの切り忘れが多い家では、スマートリモコンの選び方|エアコン・テレビをスマホで操作のような、外出先から運転状況を確認できる機器を検討する方法もあります。
冷蔵庫は詰め方と置き方
冷蔵庫は年間を通して動き続けるため、小さな条件の差が積み上がります。表の3項目を合わせると、条件次第で年間150kWh前後、金額で4,000円台の幅になります。熱いものは冷ましてから入れる、常温保存できる缶詰や未開封の調味料は入れない、といった点も挙げられています。
照明とパソコンは置き換えと設定
照明は使い方より交換のほうが効きます。白熱電球が残っている場所があれば、LED電球への交換で年間2,883円分の差が示されています。また照明は汚れにより1年間で5〜15%明るさが低下するとされており、掃除で明るさを保つことも無駄な電力を防ぐ方法として挙げられています。
パソコンは、1日1時間使用時間を短縮した場合でデスクトップ型が年間31.57kWh(約980円)、ノート型が年間5.48kWh(約170円)。同じ行動でも機器によって効果が10倍近く違います。
契約や時間帯の見直しは数字を見てから
電力会社やプランの変更、時間帯別料金の活用は、条件がそろえば効果が出る場合があります。ただし世帯の在宅時間や機器構成、地域の料金体系によって結果が変わるため、この記事では「こうすれば安くなる」とは書けません。検針票に記載された月別の使用量(kWh)と、手順1で測った機器ごとの内訳を用意したうえで、各社が公開している料金シミュレーションで比較し、解約金や契約期間の条件も含めて確認してください。
測るのに使う道具
ここからは、消費電力を測る道具を5つ取り上げます。選ぶときに見るのは次の3点です。
- 記録が残るか:積算電力量(kWh)を足し上げてくれるか。リアルタイムのW表示だけの製品もあります
- 定格容量:国内向けは「15A・1500Wまで」が主流です。つなぐ機器の消費電力が上限を下回っているか確認します
- 測定精度の表記:メーカーが精度を公表しているかどうかで、数字の扱い方が変わります
| 製品 | 形 | 記録 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| TP-Link Tapo P110M | スマートプラグ | アプリに記録 | 約1,400〜1,600円 |
| SwitchBot プラグミニ W2001400-GH | スマートプラグ | アプリに記録・書き出し可 | 約2,000円 |
| サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8 | 単体の測定器 | 本体に積算表示 | 約3,000〜4,500円 |
| ラトックシステム Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2 | 単体+Wi-Fi | 本体メモリー約2か月分 | 約6,900〜7,600円 |
| サンワサプライ ワットモニター付き電源タップ 700-TAP071 | 電源タップ | リアルタイム表示のみ | 約4,500〜5,300円 |
1位:TP-Link Tapo P110M(アプリで使用量が見られる小型スマートプラグ)
アプリで使用量が見られる小型スマートプラ
- 価格の目安
- 約1,400〜1,600円(2026年9月時点)
- 最大負荷
- 1500W/15A(メーカー公表値)
- Wi-Fi
- 2.4GHz帯のみ・IEEE 802.11b/g/n
- 機能
- 電力モニタリング、スケジュール、自動オフタイマー、Matter対応
- サイズ
- 38×66×40mm
電力モニタリング機能を持つスマートプラグの中では、価格が手頃な部類です。メーカー公式ページでは最大負荷1500W・15A、Wi-Fiは2.4GHz帯のみ対応(IEEE 802.11b/g/n)と案内されています。Matter対応で、Amazon Alexa、Googleアシスタント、Samsung SmartThingsと連携できるとされています。まず1個だけ買って、家中の機器を順番に測っていく使い方に向きます。
- 最大負荷:1500W/15A(メーカー公表値)
- Wi-Fi:2.4GHz帯のみ・IEEE 802.11b/g/n(設定時はBluetoothを使用)
- 機能:電力モニタリング、スケジュール、自動オフタイマー、Matter対応
- 本体サイズ:38×66×40mm
- 筐体素材:UL94-V0難燃性ポリカーボネート
- 価格の目安:約1,400〜1,600円(2026年9月時点)
詳細はTP-Link公式のTapo P110M製品ページで確認できます。
2位:SwitchBot プラグミニ W2001400-GH(電気使用量の履歴を書き出せる)
電気使用量の履歴を書き出せる
- 価格の目安
- 約2,000円
- 定格
- 100V AC/1500W/15A(最大)
- サイズ
- 70×39×39mm、重量70g
- 通信
- IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz Wi-Fi+Bluetooth
- 動作温度
- −15℃〜40℃
メーカー公式ページでは、アプリで電気使用量をリアルタイムに確認でき、過去の消費電力の確認とデータの書き出しにも対応すると説明されています。表計算ソフトで集計したい人に向く点が、他のスマートプラグとの違いです。定格は100V AC・1500W・15A(最大)で、電流値が15Aを超えると過負荷保護機能が働き自動的に電源がオフになるとされています。
- 定格:100V AC/1500W/15A(最大)
- 本体サイズ:70×39×39mm、重量70g
- 通信:IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz Wi-Fi+Bluetooth Low Energy
- 動作温度:−15℃〜40℃
- 安全機能:過負荷保護装置、感電防止設計、750℃高温難燃性素材
- 価格の目安:約2,000円(メーカー直販1,980円・2026年9月時点)
仕様はSwitchBot公式のプラグミニ製品ページに掲載されています。
3位:サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8(アプリもWi-Fiも不要で5項目を表示)
アプリもWi-Fiも不要で5項目を表示
- 価格の目安
- 約3,000〜4,500円(2026年9月時点)
- 定格容量
- 15A・100V(1500Wまで)/定格電圧90〜110V
- 有効電力
- 測定範囲0.3〜1650W、測定精度 最大2%±5W
- 積算電力量
- 0.00〜9999kWh/積算時間:00:00〜9999Hour/積算料金:0.
- 測定周期
- 1秒
コンセントに挿してボタンを押すだけで、消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間、積算電力料金、CO2排出量の5種類を本体の液晶に表示します。スマホの設定が要らないため、家族で使い回す測定器として扱いやすい形です。メーカーは測定範囲と精度も公表しています。
- 定格容量:15A・100V(1500Wまで)/定格電圧90〜110V
- 有効電力:測定範囲0.3〜1650W、測定精度 最大2%±5W
- 積算電力量:0.00〜9999kWh/積算時間:00:00〜9999Hour/積算料金:0.00〜9999円
- 測定周期:1秒
- 本体消費電力:最大0.3W、サイズW60×D44×H60mm、重量約72g
- 価格の目安:約3,000〜4,500円(2026年9月時点)
積算料金は9999円を超えるとそれ以上加算されないとメーカーが案内しているため、長期間つなぐ場合は定期的に読み取ってリセットします。
4位:ラトックシステム Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2(記録が本体に残る3P対応)
記録が本体に残る3P対応
- 価格の目安
- 約6,900〜7,600円
- 定格
- 15A・100V(1500Wまで)/本体消費電力 約1W
- 測定範囲
- 1〜1500W、測定精度±3%、電圧90〜110V、電流100〜15,000mA
- Wi-Fi
- IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz、WPA/WPA2
- 記録
- 1時間間隔で約2か月分を本体メモリーに蓄積
3Pコンセントに対応し、Wi-Fi経由でスマホやパソコンにデータを送る測定器です。メーカー公式ページでは、消費電力・電圧・電流・電力量・CO2排出量・電気料金・経過時間の7項目を扱い、1時間間隔なら約2か月分を本体メモリーに蓄積できると説明されています。測定精度±3%と明記されている点も、数字を根拠に判断したい場合の材料になります。
- 定格:15A・100V(1500Wまで)/本体消費電力 約1W
- 測定範囲:1〜1500W、測定精度±3%、電圧90〜110V、電流100〜15,000mA
- Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz、WPA/WPA2
- 記録:1時間間隔で約2か月分を本体メモリーに蓄積
- 対応:iOS 15以降/Android 11以降/Windows 10以降
- サイズ:86×42×37mm、重量約120g
- 価格の目安:約6,900〜7,600円(標準価格7,800円・税別/2026年9月時点)
仕様はラトックシステム公式のRS-WFWATTCH2製品ページに記載があります。なお同社のBluetooth版RS-BTWATTCH2は公式サイト上で生産完了と表示されているため、これから買うならWi-Fi版が対象になります。
5位:サンワサプライ ワットモニター付き電源タップ 700-TAP071(6個口の合計Wが見える)
6個口の合計Wが見える
- 価格の目安
- 約4,500〜5,300円
- 定格容量
- 15A・125V(1500Wまで)
- 差込口
- 2P・6個口(個別スイッチつき、幅広設計の差込口を1つ搭載)
- ワットメータ
- 0〜9999W(最小表示1W、合計1W以下は表示されません)
- 雷ガード
- サージ吸収素子内蔵、確認用LEDつき/マグネットつき/コード長1.5m
測定器と電源タップが一体になった製品です。デスク周りやテレビ周りのように機器が集まる場所で、つないだ分の合計消費電力を1つの表示で確認できます。差込口ごとに個別スイッチが付いているため、手順2の「使っていない機器を切る」もこれ1台で兼ねられます。メーカーの説明では、表示は積算ではなくリアルタイムの消費電力のみです。
- 定格容量:15A・125V(1500Wまで)
- 差込口:2P・6個口(個別スイッチつき、幅広設計の差込口を1つ搭載)
- ワットメーター表示範囲:0〜9999W(最小表示1W、合計1W以下は表示されません)
- 雷ガード:サージ吸収素子内蔵、確認用LEDつき/マグネットつき/コード長1.5m
- サイズ:約W330×D50×H27mm、重量約414g
- 価格の目安:約4,500〜5,300円(メーカー直販5,280円・税込/2026年9月時点)
こちらもエアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機・熱器具の接続は対象外です。用途はデスク周りや小型家電に限られます。
よくある質問
待機電力を全部カットすると電気代はどれくらい下がりますか?
資源エネルギー庁の資料では、待機時消費電力は2012年度で家庭の世帯当たり全消費電力の5%以上とされています。仮に月1万円の電気代なら500円強にあたる規模で、そのすべてをゼロにできるわけではありません。待機電力の削減は「やれば下がるが、これだけでは大きくは変わらない」項目と考え、冷暖房や冷蔵庫、照明の見直しと組み合わせるのが現実的です。
測定器は1個あれば足りますか?
内訳を知るのが目的なら1個で足ります。1台ずつ順番に1週間つないで記録すれば、1〜2か月で家の主な機器を把握できます。常時監視したい機器が複数ある場合は、スマートプラグを機器ごとに用意する形になります。
スマートプラグとワットチェッカーはどちらを選べばよいですか?
記録をグラフで見たい、外出先から電源も操作したいならスマートプラグです。Wi-Fiの設定をしたくない、精度の表記を確認して使いたいなら単体のワットチェッカーが向きます。国内向けのスマートプラグは2.4GHz帯のみ対応の製品が多く、5GHz帯につなごうとすると設定が進みません。
エアコンや冷蔵庫の消費電力はどうやって調べますか?
これらは測定器につながないよう各社が案内しているため、本体や取扱説明書、カタログに記載された年間消費電力量(kWh/年)を見ます。その数値に31円を掛ければ年間の目安額が出ます。買い替えを検討する場合は、同じ条件で算出された年間消費電力量どうしを比べると差がわかります。
ブレーカーの契約アンペアを下げれば安くなりますか?
基本料金の決まり方は電力会社と料金プランによって異なり、アンペア制を採用していない会社もあります。また契約容量を下げると、同時に使える電気の量が減ってブレーカーが落ちやすくなります。手順1で測った各機器のW数を足し合わせ、同時使用時の最大値を把握したうえで、契約している電力会社の案内で確認してください。
測った数字と検針票の金額が合いません。
測定器が示すのはつないだ機器だけの電力量で、直接つないでいない照明や冷蔵庫、エアコンは含まれません。また本記事の換算に使った31円/kWhは目安単価で、実際の請求には基本料金や燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金も加わります。内訳を比べる用途には使えますが、請求額の再現には向きません。
まとめ
家電の電気代を下げる作業は、測る・切る・使い方を変える、の3段階です。最初にやるべきは「どの機器にいくらかかっているか」を数字にすることで、道具は1,500円前後から手に入ります。
待機電力は、2012年度時点で家庭の世帯当たり全消費電力の5%以上という規模です。減らす価値はありますが、プラグを抜いて回るより、スイッチ付きタップで切れる口をまとめておくほうが続きます。金額として大きいのは、むしろ冷暖房の設定温度1℃(年間940〜1,650円)、冷蔵庫の詰め方や設定温度(同1,360〜1,910円)、白熱電球のLED化(同2,883円)といった項目です。
道具を1つだけ選ぶなら、記録が残って価格も抑えられるTP-Link Tapo P110Mが始めやすい選択肢です。アプリの設定を省きたい場合はサンワサプライ ワットモニター TAP-TST8、精度の表記を見て判断したい場合はラトックシステム Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2、デスク周りをまとめて把握したい場合はサンワサプライ ワットモニター付き電源タップ 700-TAP071が候補になります。測った結果を持って、効果の大きいところから手を付けてください。
床の掃除を任せたいなら、方式の違いをまとめた記事があります。
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