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音がこもる、片側だけ小さい、低音が抜けたように感じる。イヤホンを1年ほど使っていると出てくるこうした症状は、故障ではなく音の出口のメッシュに耳あかやほこりが詰まっているだけということがよくあります。詰まりは少しずつ進むので、毎日聴いていると気づきにくく、掃除した直後に「こんな音だったのか」と分かる種類の変化です。
この記事では、イヤホンの掃除をイヤーピース/メッシュ/本体と充電ケース/充電端子の4か所に分けて手順を並べます。水洗いしてよい部分と厳禁の部分、アルコールを使ってよい場所は、アップルが公開している「AirPods Proのお手入れ方法」「Apple製品のお手入れ方法」の記載に沿ってまとめました。紹介する道具は、2026年9月時点で国内の公式サイトに現行品として掲載されているものです。
結論:メッシュとイヤーピースを分けて手入れする
先に結論をまとめます。イヤホンの掃除でいちばん大事なのは、水に触れてよい部品と、触れさせてはいけない部品を分けることです。これを混同すると、直すつもりの掃除が故障の原因になります。
- イヤーピース(シリコンのゴム部分):本体から外して水ですすげます。石けんや家庭用洗剤は使わず、水だけ。完全に乾かしてから戻します。
- メッシュ(音の出口の網目):水に浸けません。乾いた柔らかいブラシでほこりを落とすのが基本。アップルはAirPods Pro 2・Pro 3について、ミセラーウォーターを含ませた毛先の柔らかい子供用歯ブラシでブラッシングする手順を公開しています。
- 本体:流水で軽く湿らせた布で拭き、糸くずの出ない乾いた布で拭き取ります。アップルは本体を水で洗い流さないよう案内しています。
- 充電ケース:乾いた布が基本で、必要に応じてイソプロピルアルコールで布を少し湿らせてもよい、とされています。充電ポートに液体が入らないようにします。
もうひとつの原則が「乾かす時間を惜しまない」ことです。アップルは、清掃後のAirPodsを充電ケースに入れたり使ったりする前に2時間以上置いて完全に乾かすよう明記しています。濡れたまま充電ケースに戻すのが、掃除でいちばんやりがちな失敗です。
なお、片側だけ音が出ない・極端に小さいという症状は、汚れ以外の原因(ペアリング、左右のバランス設定、片側の充電不足)でも起きます。掃除の前にイヤホン・ヘッドホンの片方が聞こえないときの直し方で切り分けておくと、掃除で直る症状かどうかの見当がつきます。
音がこもる・小さいときに疑うところ
詰まりは「両耳が同時にこもる」とは限らない
耳あかは体温で柔らかくなり、耳の中で外へ押し出される性質があります。そのためイヤホンを長時間着けていると、音の出口のメッシュに少しずつ付着します。付き方には左右差が出るので、片側だけこもる・片側だけ小さいという形で表れることが珍しくありません。左右を入れ替えて着けてみて、こもりが耳側ではなく本体側についてくるなら、詰まりの可能性が上がります。
設定や接続が原因のこともある
音が小さい・こもるという症状には、機器側の設定が絡むこともあります。スマートフォンの音量制限、イコライザ、接続コーデックの切り替わりなどです。ワイヤレスの場合は接続方式によって音質の傾向が変わるため、用語の意味を押さえておくと切り分けが速くなります。この辺りはワイヤレスイヤホンの用語と選び方で整理しています。
手順1:イヤーピースを外して洗う
外し方
イヤーピースは、根元(本体にはまっている部分)を指でしっかり押さえて引き抜きます。アップルはAirPods Proについて、外しにくい場合はゴム部分を裏返すか、清潔な布でつかんで外す方法を案内しています。爪を立てて引っ張ると傘の部分が裂けるので、力は根元にかけます。
他社製のイヤホンでも外し方はほぼ同じですが、ノズル(軸)の形状はメーカーごとに違います。ツメで固定するタイプもあるため、初回だけは付属の取扱説明書を確認しておくと安心です。
洗い方
外したイヤーピースは水ですすぎます。アップルは「石鹸やその他の家庭用洗剤を使わないでください」と明記しています。皮脂が気になるときも、ぬるま湯で指の腹を使ってこする程度にとどめます。洗剤成分がシリコンに残ると、装着したときに耳がかゆくなる原因になります。
イヤーピースの内側に水分がたまった場合は、糸くずの出ない柔らかく乾いた布の上に開口部を下向きに載せ、軽くたたいて水分を抜きます。
乾かし方と戻し方
すすいだあとは、糸くずの出ない柔らかい乾いた布で拭き、完全に乾いたことを確かめてから本体に戻します。内側に水が残ったまま装着すると、その水が音の出口側へ回り込みます。急ぐ場合でも、ドライヤーの熱風やエアダスターで乾かすのは避けてください。アップルはAirPodsの乾燥について、熱源やエアダスターを使わないよう案内しています。
戻すときは向きにも注意します。AirPods Proのイヤーチップのように楕円形をしているものは、はめ込む前に位置が合っているか確かめる、とアップルが案内しています。左右対称ではない形のイヤーピースは、向きがずれると密閉が落ちます。
手順2:メッシュのほこりを落とす
まずは乾いたまま落とす
メッシュ部の掃除は、乾いた状態から始めます。メッシュを下に向けて持ち、指で本体を軽くたたくと、浮いているほこりや乾いた耳あかは落ちます。次に、毛先の柔らかいブラシで円を描くようにブラッシングします。ブラシは乾いたもので、押し込まずに表面をなでる程度に動かします。
乾いた綿棒も使えますが、綿の繊維が網目に残ることがあるため、軸の細いものを選び、こすりつけるのではなく転がすように当てます。水や洗浄液を含ませた綿棒をメッシュに押し当てるのは避けてください。
アップルが公開しているメッシュの清掃手順
汚れが固まっている場合、アップルはAirPods Pro 2とAirPods Pro 3のメッシュ部について、次の手順を公開しています(対象はメッシュ部だけで、ほかの部分はクリーニングしないよう明記されています)。
- イヤーチップを取り外す。
- PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルを含むミセラーウォーターを小さなカップに少量入れる。
- 毛先の柔らかい子供用歯ブラシを、毛先が完全に浸るまで浸ける。
- メッシュ部を上に向けて持ち、15秒間、円を描くようにブラッシングする。
- 裏返してペーパータオルで拭き取る。ペーパータオルがメッシュ部に触れていることを確認する。
- 同じ手順をさらに2回、合計3回繰り返す。
- 歯ブラシを蒸留水ですすぎ、蒸留水で同じ手順を繰り返してミセラーウォーターを洗い流す。
- 充電ケースに入れたり使ったりする前に、2時間以上置いて完全に乾かす。
手順の細かさから分かるとおり、これは「たっぷり濡らして洗う」掃除ではありません。液体の量は歯ブラシの毛先に含む程度で、そのあと拭き取りと乾燥に時間をかける作りになっています。アップル以外のイヤホンでこの手順をそのまま行ってよいかは公表されていないため、他社製の場合はメーカーの案内を優先してください。詳細はAirPods Proのお手入れ方法(Apple)で確認できます。
針やつまようじを入れない
メッシュの目に詰まったものを取ろうとして、針・つまようじ・クリップの先を差し込むのは避けてください。アップルはAirPodsのお手入れに鋭利な道具や研磨剤を使わないよう明記しています。メッシュは薄い金属または樹脂の網で、一度破れると内部にほこりが直接入り、こもりではなく音割れや故障につながります。
手順3:本体と充電ケースを拭く
本体の拭き方
本体表面に皮脂や化粧品が付いた場合、アップルは流水で軽く湿らせた布できれいに拭き取り、そのあと糸くずの出ない柔らかい乾いた布で拭いて乾かす方法を案内しています。そして充電ケースに入れる前に2時間以上置いて完全に乾かします。
充電ケースの拭き方とアルコールの可否
充電ケースは、糸くずの出ない柔らかい乾いた布で拭きます。アップルは「必要に応じて、イソプロピルアルコールで布を少し湿らせてもかまいません」とし、そのあと自然乾燥させること、充電ポートに液体が浸入しないようにすることを案内しています。
Apple製品全般のお手入れページでは、70%イソプロピルアルコール含有ワイプ、75%エチルアルコール含有ワイプ、クロロックス除菌ワイプを、通気性のない硬い表面にやさしく拭き取る用途で使えるとしています。あわせて、開口部に水分を入れない、製品を液体に浸さない、研磨剤を使わない、漂白剤や過酸化水素を含む製品を使わない、という禁止事項も示されています。
注意したいのは、この「アルコール可」が硬い表面に限った話だという点です。AirPods Maxのページでは、ニットメッシュのキャノピーやイヤークッションに消毒剤を使わないよう明記されています。網目や布の部分にアルコールを染み込ませる使い方は、メーカーの想定外と考えたほうが安全です。使ってよい場所の線引きはApple製品のお手入れ方法(Apple)にまとまっています。
手順4:充電端子を掃除する
ケース側のくぼみと金属接点
「掃除したのに片方だけ充電されない」というときは、充電ケース側のくぼみに原因があることが多い場所です。ポケットの糸くずやほこりがくぼみの底にたまり、イヤホン側の金属接点との接触を妨げます。
アップルは、充電ポートに異物が詰まっている場合は毛先が柔らかく、清潔で乾いたブラシを使って取り除くよう案内しています。あわせて、研磨剤を使わないこと、金属製の接触部が損傷しないよう充電ポートには何も入れないことも示されています。つまり、ブラシで掃き出すのはよいが、金属やプラスチックの棒でこじるのは避ける、という切り分けです。
イヤホン側の接点
イヤホン本体にも、ケースの端子と接する小さな金属部分があります。ここは乾いた綿棒か、糸くずの出ない布の角で軽くなぞる程度にします。皮脂で黒ずんでいる場合でも、強くこすると金属の表面が荒れます。なお、USB-Cなどケース本体の充電口も同じ考え方で、乾いたブラシで掃き出すまでにとどめます。
それでも充電できないとき
接点を掃除しても充電されない、左右で減り方が極端に違うといった場合は、バッテリーの劣化や端子の摩耗も考えられます。完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーは交換できない製品が多いため、購入から2〜3年経っているなら買い替えの検討に入ります。ゲームや通話での使い勝手も含めて選び直すなら、ゲーミングイヤホンおすすめで選び方を整理しています。
やってはいけないこと
ここまでの内容を、やってはいけない側から並べ直します。いずれもメーカーの公表内容か、その裏返しとして導かれるものです。
| やりがちなこと | なぜ避けるか |
|---|---|
| 本体を水で洗い流す・水に沈める | アップルはAirPods Proを水で洗い流さないよう明記。防水等級は洗浄を保証しない |
| エアダスターやドライヤーで乾かす | アップルは熱源やエアダスターでの乾燥を避けるよう案内している |
| 針・つまようじ・クリップでメッシュをつつく | 鋭利な道具の使用は明確に禁止。網が破れると内部にほこりが入る |
| 研磨剤入りクリーナー、漂白剤、過酸化水素 | Apple製品のお手入れページで使用しないよう示されている |
| 石けん・食器用洗剤でイヤーピースを洗う | アップルは石鹸や家庭用洗剤を使わないよう明記。残留成分が肌トラブルの元になる |
| 濡れたまま充電ケースに戻す | 清掃後は2時間以上置いて完全に乾かすよう案内されている |
| 除菌シートでメッシュや布の部分を拭く | アルコールワイプは通気性のない硬い表面向け。網目や布地は対象外 |
| 充電ポートに金属の棒を差し込む | 金属接点が傷む。ポートには何も入れないよう案内されている |
健康面の注意も1点添えます。イヤホンのこもりが気になるからといって、耳の掃除を増やすのは逆効果になることがあります。耳あかは自然に外へ押し出されるもので、綿棒で奥へ押し込むと、かえって詰まることがあります。耳の痛み・かゆみ・聞こえにくさが続く場合は、自己判断で対処せず耳鼻咽喉科で相談してください。
替えのイヤーピースと道具
掃除に使う道具は、専用品でなくても構いません。条件は「毛先が柔らかい」「糸くずが出ない」「研磨剤を含まない」の3つです。ここでは、2026年9月時点で国内の公式サイトに現行品として掲載されているものを挙げます。価格はいずれも同時点の目安です。
1位:final イヤホン用イヤーピース TYPE E(サイズ展開が広く多くの機種に合わせやすい交換用)
サイズ展開が広く多くの機種に合わせやすい
- 価格の目安
- 約1,500円(2026年9月時点)
- サイズ
- SS/S/M/L/LL(各サイズ2個入りまたは6個入り)
- 素材
- シリコン(軸と傘で硬度を変えた構造)
- 付属
- 専用ケース、アダプター
国内メーカーfinalの交換用イヤーピースです。メーカーの説明では、軸部分に硬度の高いシリコンを使って溝加工を施し、傘部分には硬度の低いシリコンを使う二層構造で、装着感と遮音性を両立させるとしています。サイズはSS・S・M・L・LLの5種類で、軸の色がグレーと赤に分かれているため左右の判別がしやすい作りです。
イヤーピースは消耗品で、傘が裂ける・硬くなる・押しても形が戻らなくなったら交換の時期です。掃除しても密閉が戻らないときは、まずここを替えると変化が分かりやすい部分です。
- サイズ:SS/S/M/L/LL(各サイズ2個入りまたは6個入り)
- 素材:シリコン(軸と傘で硬度を変えた構造)
- 付属:専用ケース、アダプター
- 価格の目安:約1,500円(2026年9月時点)
製品仕様はfinal公式ストアの製品ページで確認できます。
2位:final イヤホン用イヤーピース TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様(充電ケースに干渉しにくい薄型)
充電ケースに干渉しにくい薄型
- 価格の目安
- 約1,500円(2026年9月時点)
- サイズ
- SS/S/M/L/LL
- 素材
- シリコン(傘部は極薄、軸部は肉厚)
- 対応
- 完全ワイヤレス向けの各社共通タイプ(一部適合しない製品あり)
同じTYPE Eの、完全ワイヤレスイヤホン向けに作られた仕様です。メーカーの説明では、傘部が柔らかな極薄シリコン、軸部が肉厚シリコンで、耳穴の入り口にソフトに装着するタイプとされています。全長が短いショートタイプのため、充電ケースのふたに干渉しにくいのが特徴です。
完全ワイヤレスで社外品のイヤーピースに替えるときは、ケースに収まるかどうかが最初の関門になります。厚みのあるイヤーピースに替えた結果ふたが閉じず、充電されないまま持ち歩くことになる、というのはよくあるつまずきです。
- サイズ:SS/S/M/L/LL(各サイズ2個入り、4個入り、全サイズセットから選択)
- 素材:シリコン(傘部は極薄、軸部は肉厚)
- 対応:完全ワイヤレス向けの各社共通タイプ(一部適合しない製品あり)
- 価格の目安:約1,500円(2026年9月時点)
3位:ケンエー綿棒(極細軸タイプがある使い捨ての綿棒)
極細軸タイプがある使い捨ての綿棒
- 価格の目安
- 約350〜400円(2026年9月時点)
- 入数
- 120本入(通常軸)/100本入(極細軸・紙軸)
- 用途
- 水気の拭き取り、細部の清掃
健栄製薬の綿棒です。通常軸の120本入りのほか、紙軸の極細軸100本入りがあり、イヤホンの細かい部分には極細軸のほうが扱いやすくなります。乾いたまま使い、メッシュには押し込まず、本体のくぼみや充電ケースの角に当てる用途が中心です。
なお、この製品は本来が耳や鼻の水気を取るための衛生用品です。メーカーは「耳または鼻の奥に入れすぎないように、綿球から1.5cmの部分を持ってお使いください」と案内しており、耳の掃除に使う場合はこの注意に従ってください。
- 入数:120本入(通常軸)/100本入(極細軸・紙軸)
- 用途:水気の拭き取り、細部の清掃
- 価格の目安:約350〜400円(2026年9月時点)
4位:サンワサプライ CD-BR14GYN(隙間ブラシが付いた除電タイプのブラシ)
隙間ブラシが付いた除電タイプのブラシ
- 価格の目安
- 約1,600円(2026年9月時点)
- サイズ
- 全長265mm、ブラシ部70mm、すき間ブラシ20mm
- 重量
- 45g
- 材質
- 柄=ABS樹脂、毛材=ポリプロピレン・ナイロン・導電性繊維
メーカー公表値では、全長265mm、ブラシ部70mm、すき間ブラシ20mm、重量45gのブラシです。毛材にポリプロピレン、ナイロン、導電性繊維を使い、静電気を除去してほこりの再付着を防ぐとされています。
充電ケースのくぼみや、イヤホン本体の段差にたまったほこりを掃き出す用途に向きます。細い側のすき間ブラシがあるため、メインのブラシが入らないくぼみにも届きます。
- サイズ:全長265mm、ブラシ部70mm、すき間ブラシ20mm
- 重量:45g
- 材質:柄=ABS樹脂、毛材=ポリプロピレン・ナイロン・導電性繊維
- 価格の目安:約1,600円(2026年9月時点)
5位:サンワサプライ CD-CC13BL(洗って繰り返し使えるマイクロファイバークロス)
洗って繰り返し使えるマイクロファイバーク
- 価格の目安
- 約1,300円(2026年9月時点)
- サイズ
- W300×H400mm
- 素材
- マイクロファイバー
- 特徴
- 洗って繰り返し使用できる
メーカー公表値ではW300×H400mmのマイクロファイバー製クロスです。指紋や油膜の拭き取り用として販売されており、洗って繰り返し使えるとされています。
イヤホンの掃除では「糸くずの出ない柔らかい布」が何度も出てきます。ティッシュペーパーは繊維が残りやすく、メッシュの掃除には向きません。サイズが大きいので、たたんで角を使うと細部にも当てやすくなります。
- サイズ:W300×H400mm
- 素材:マイクロファイバー
- 特徴:洗って繰り返し使用できる
- 価格の目安:約1,300円(2026年9月時点)
6位:サンワサプライ CD-WT1K2(電解アルカリイオン水を使ったOA機器用ウェットティッシュ)
電解アルカリイオン水を使ったOA機器用ウ
- 価格の目安
- 約1,000円(2026年9月時点)
- 枚数
- 50枚入り
- 成分
- 電解アルカリイオン水、アルコール、防腐剤
- 使えない場所
- ディスプレイ画面、フィルター
メーカー公表値では、電解アルカリイオン水・アルコール・防腐剤を成分とする50枚入りのウェットティッシュです。パソコン本体や電話機などのOA機器、机やキャビネットに使えるとされています。一方で、メーカーはディスプレイ画面やフィルターには使用できないと明記しています。
イヤホンまわりでは、充電ケースの外側やケーブル類の拭き取りに向きます。メッシュ部や布地のイヤーパッドなど、液体が染み込む場所には使いません。
- 枚数:50枚入り
- 成分:電解アルカリイオン水、アルコール、防腐剤
- 使えない場所:ディスプレイ画面、フィルター
- 価格の目安:約1,000円(2026年9月時点)
掃除しても直らないときの切り分け
4か所を掃除しても症状が変わらない場合、原因は汚れ以外にあります。次の順で切り分けると、修理に出すべきかどうかの判断がつきます。
- 片側だけ音が出ない:左右の再ペアリング、リセット、バランス設定の確認へ。手順は片方が聞こえないときの直し方にまとめています。
- 動画と口の動きがずれる:汚れではなく接続方式の問題です。音が遅れるときの対処を参照してください。
- 音が割れる・ノイズが乗る:メッシュの破れやドライバーの劣化が疑われます。掃除でつついた覚えがあるなら、そこが原因のこともあります。
- 再生時間が極端に短い:バッテリーの劣化です。掃除では改善しません。
よくある質問
イヤホンの掃除はどのくらいの頻度で行えばよいですか?
メーカーが頻度を数値で公表している例は多くありません。目安としては、イヤーピースを外して水ですすぐのが月1回程度、本体とケースの乾拭きが週1回程度あれば、詰まりが進む前に気づけます。運動時に使う場合は汗が付くため、アップルは運動後や汗・化粧品などが付いた際に掃除して乾かすよう案内しています。
消毒用アルコールでイヤホン全体を拭いてもよいですか?
全体を拭く使い方はすすめられません。Apple製品のお手入れページでは、70%イソプロピルアルコール含有ワイプなどを通気性のない硬い表面に使えるとしています。メッシュ部や布地の部分は対象外で、AirPods Maxのニットメッシュやイヤークッションには消毒剤を使わないよう明記されています。他社製品の場合は、その製品の取扱説明書に従ってください。
イヤーピースはどのくらいで交換すればよいですか?
使用時間や汗の量で差が出るため一律の期限はありませんが、傘の部分が裂けた、白く変色した、硬くなって形が戻らない、装着してもすぐ緩む、といった状態は交換の目安です。シリコンは時間とともに硬化し、硬くなると密閉が落ちて低音が抜けていきます。
メッシュの奥に詰まった耳あかはどう取ればよいですか?
網の内側に入り込んだものを自分で取り出すのは難しく、鋭利な道具を使うと網を破ります。アップルが公開している手順のように、液体を少量含ませた柔らかいブラシで表面から浮かせ、拭き取りと乾燥を繰り返すのが現実的です。それでも改善しない場合は、メーカーの修理・交換サービスの対象になるか確認するほうが安全です。
エアダスターでほこりを飛ばしてはいけないのですか?
アップルはAirPodsについて、熱源やエアダスターでの乾燥を避けるよう案内しています。強い風圧でメッシュの奥へごみを押し込むおそれもあるため、イヤホン本体には向きません。ほこりを飛ばしたい場合でも、デスクまわりやケーブル類にとどめるのが無難です。
掃除したら音が大きくなりすぎました。設定を戻すべきですか?
詰まりが取れると、これまでと同じ音量設定でも大きく聞こえます。音量を上げた状態のまま長時間聴き続けるのは聴力への負担になるため、掃除のあとは音量を下げ直すことをおすすめします。耳の不快感が続く場合は医療機関で相談してください。
まとめ
イヤホンの掃除は、部品ごとにやってよいことが違います。最後にもう一度整理します。
- イヤーピース:外して水だけですすぎ、石けんや洗剤は使わない。完全に乾かしてから戻す
- メッシュ:乾いた柔らかいブラシが基本。アップルは液体を少量含ませた柔らかい歯ブラシでの手順を公開している。鋭利な道具は使わない
- 本体:流水で軽く湿らせた布で拭き、乾いた布で仕上げる。水で洗い流さない
- 充電ケース:乾いた布が基本。必要ならイソプロピルアルコールで布を少し湿らせる。ポートに液体を入れない
- 充電端子:乾いた柔らかいブラシで掃き出す。ポートには何も差し込まない
- 共通:清掃後は2時間以上置いて完全に乾かす。エアダスターや熱源で乾かさない
道具は、柔らかいブラシ・糸くずの出ない布・乾いた綿棒の3つがあれば足ります。これで音が戻らないときは、イヤーピースの交換を試し、それでも変わらなければ汚れ以外の原因を疑ってください。切り分けの順番は片方が聞こえないときの直し方が参考になります。なお、ここで引用した手順はアップルが自社製品について公開しているものです。他社製イヤホンを掃除するときは、その製品の取扱説明書やメーカーのサポートページを先に確認してください。
水に落としたときは、やってはいけない乾かし方があります。
→ スマホを水に落としたときにすること|やってはいけない乾かし方
ワイヤレスイヤホンの替えどきの目安と、長持ちさせる使い方はこちらにまとめています。
→ ワイヤレスイヤホンの寿命は何年?替えどきのサインと延ばし方


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